吉原炎上編
十訓
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作者sid
「わっちが皆始末した。そう鳳仙様に伝えてくれ。あとはわっちが片ずけておく。」
そういうと百華の連中は帰っていく。月詠が倒れている銀時たちに近づきクナイを引き抜く。実はこのクナイは細工がしてあり、先はとがっておらず刺さらないようになっていて先に粘着素材がついていてみんなの頭にくっついているだけの状態になっていた。
「いつまで寝ている?早く起きなんし。」
「あ、あり?生きてる?」
銀時sid
「門には見張りがいる。ここを通って生きなんし。1日半はかかるがいずれ外に出る。」
俺たちは吉原の天井にある鉄パイプの上にいた。
「なんで自警団のお前が、騒動を起こした俺たちを逃がす?なんのつもりだ?」
「大した意味はない。日の輪の命じゃ。」
日の輪の!?
「騒動を起こしたやつを消すのがわっちの仕事じゃ。とっとと行きなんし。」
こいつは、日の輪にでも恩があんのか?でなきゃ、吉原の教えにそむくような真似しねえ。
「悪いけど、おいらはここから消えないし、あんたらに消される覚えもない!おいらは母ちゃんに会いに来ただけなんだ!」
「それなら、なおさら帰るが良い。鳳仙はお前と日の輪が会うのを恐れている。このまま、ここにいたら確実に殺される。」
それってどういう・・・・・・・
「なんで?子供とマミーが会うのを邪魔立てされる覚えはないヨ!」
「日の輪がまた逃げ出すかもしれないからじゃ。八年前、お前を連れ出した時のように。」
「母ちゃんが・・・・・・おいらを?」
「日の輪はこの暗い地下でゆういつ光り輝く太陽のような存在。わっちが強くあろうと己の身に傷をつけ女を捨てたのは、花魁をやめるためでも、百華になるためでもない、日の輪を守るためじゃ。わっちは吉原ではない、ここの太陽である日の輪のために動いている。そしてお主は、その太陽が身を呈してまで守ろうとした。吉原で子を産めば、親と子は殺される。それでもお主は生きている。お主は日の輪にとって特別な存在。太陽は常に晴天でなければいかん。お主を死なすわけにはいかんのじゃ。」
特別な存在か・・・・・・俺もいた、そんな存在が。日の輪の気持ちは痛いほど理解できる。それを失ったときの辛さはもう二度と味わいたくない。だがなぁ、あのとき一緒にいればって思うときが必ずでてくる。そのとき離れ離れじゃあ遅いんだよ。俺は清太と日の輪を・・・・・・・ちっ!
「どうやら、手遅れのようだな。」
「傘・・・・・・まさか!?」
おいおい、嘘だろ。なんでこんなところにいんだよ?宇宙最強戦闘民族 夜兎!
「なんでこんなところに夜兎族が!?」
「どうやらあんたの教えてくれた裏道もすでに手がかかっ
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