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もし俺がFate/Zeroの世界でランサーのマスターになった場合
第十七槍
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いく中、俺はランサーとともに帰宅。
この聖杯戦争が終わって生き残ったら、あいつらをここに泊めるのもいいかもしれないな。


「……ま、来年のことを言えば鬼が笑うというし、これくらいにしておくか。ランサー」

「はっ、いつでも」

俺がいるのは屋敷の屋根の上。
冬木市の中でも高い場所に建てられているため、ここからだとよく見渡せる。夜の町というのも綺麗なものだ。
あとこういうの、一度やってみたかったシチュエーションベスト10にはいってたりする。

「ランサーはアインツベルンの森に向かえ。そこにキャスターがくるだろうし、打ち取ってこい。多分セイバーもいる。可能なら協力しておけ」

「御意。して、白水殿は?」

「俺? そのマスターを殺ってくる」

原作じゃ、ケイネス先生はアインツベルンの城に単身で乗り込んだが、俺はそんなバカはしない。多分、キャスターのマスター、雨龍龍ノ介はいまも尚、この町で子供の誘拐を行っているはずだ。
サーヴァントとマスターがバラバラで行動している今が絶好の好機。
マスターさえ殺れば魔力供給されなくなったキャスターは現界できなくなり、消滅する。
魔術師として底辺なキャスターのマスターなら見つければ確実に殺れる。

「……ふぅ、殺人も平気でしちゃう俺って……」

多分、あの神と名乗ったあれのせい? おかげ? なのだろう。殺すことが平気という常人なら考えられない精神になっとる。はたしてこれがいいことなのか悪いことなのか……
ま、魔術師の時点で普通にはなれんのだけれど。

「……さて、いくか。ランサー、頼んだぞ」

「御意! 白水殿も御武運を!」

霊体化してランサーが消えたのを確認し、俺も町へ繰り出した。
バラバラになっているのはなにもキャスター陣営だけではない。俺達もそうだ。セイバー陣営は城から動いていないだろうが、昨夜のように全てが原作通りとは限らない。俺自身も周りに注意をしなければ。

アーチャー陣営のギルガメッシュなんて、単独行動Aのクラススキルを持っているからマスターおらんでも一週間は生き延びるし、あの性格からして好き勝手に行動しているはずだ。鉢合わせなんてすればお仕舞いである。

後はアサシンの奴等にも注意だ。
アカン、注意すること多すぎて笑われへん。

そうやって、走りながら苦笑してみたのだった



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