一時の休息
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てくださいー」
「あーはいはい」
ーーー−−
「次あれ食べたい……」
「あーはいはい。了解です。……お金持つかなこれ? 」
「ん?なんだトウイじゃねえか」
「えっ!?何でユウキ君が屋台やってんの!? 」
綿あめ屋に入ると、捻りハチマキをしてエプロンをつけているユウキ君が綿あめを作っていた。
「叔父の手伝いだよ。バトルで負けちまったから、暇なら手伝えとか言われて無理矢理手伝わされているんだよ。……て言うか、隣にいる奴は誰だ?彼女か? 」
「ちょっと!何そのよくあるネタは?違うからね?彼女じゃないからね?ねっ、ミサキ? 」
「………………」
「何故に無言!?何かしら言ってくださいよ! 」
「じゃあ彼女です……」
「何でそうなるの!? 」
「ハッハッハッ!!良かったじゃねーか!まあダチに彼女が出来た祝いに、特別大きく作ってやるよ」
「いやだから違うからね!? 」
否定はするものをスルーされてしまい、結局綿あめの特別サイズを二つ受け取って代金を払う。(もちろん僕が…)
「不幸だ……。いやこれ不幸なのかな?……まあいいや…」
ーーー−−
「はあ………」
「次はあれ食べようよシノ! 」
「ええ」
シノとユウが次の屋台に駆け足で向かっていくなか、俺は一人ため息を吐きながら二人の後ろを歩いている。
「綿あめ三つくださーい! 」
「はいよー!にしてもお嬢ちゃん達可愛いね!よーし!特別大きく作るぞ! 」
「わーい!ありがとうございます! 」
ネタが被ってる?気にすんな。俺もなんのことか分からんがとにかく気にする必要はない。
「はいヒロヤ。綿あめよ」
「いや俺は食わないぞ。お前達で食っていいぞ? 」
「何言ってんのよ。女の子がこんなに食べたら太るでしょ」
じゃあ少しは遠慮してくださいよお二人共。俺の金がハイスピードで無くなっていってるので。
「ほいやーー! 」
「ぐほぉっ!? 」
ため息を吐いた瞬間に、ユウが綿あめを俺の口に突っ込んできた。いきなりのことだったのでむせてしまった。
「おま、俺を殺す気か!? 」
「いいから食べなよヒロヤ!せっかくの綿あめが勿体ないよ!? 」
「この野郎…」
「アハハハ!ってあれ?あそこで何か人混みが出来てるね? 」
「あら、本当ね」
「…行ってみるか」
人混みの方へと向かい、掻き分けて中央に行くとガンプラバトルが行われていた。看板を見ると、『挑戦者求む!ガンプラはケースの中から選択し、10人抜きした者には豪華景品をプレゼント! 』と書かれている。
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