語り継ぐもの
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から夕食を作る所ですが、なにぶん不器用なもので。味と量には期待しないでくださいね」
黒い本以外の大きな荷物は無さそうなので、村人相手の応接に使ってる一室に案内して椅子に座らせる。
「邪魔でなければお手伝いさせていただけますか? 無償というのは心苦しいですから」
「それは構いませんが、お疲れでしょうに」
「慣れていますので」
ロングコートを背もたれに掛けて付いて来る白い男性を見送って、黒い方がテーブルに突っ伏した。
見た目に反して黒い方が体力が無いのか。
いや、だらけてるだけなんだろうな。多分。
「……では、材料を出しますので、それで適当な惣菜を一品お願いします。調味料はどれを使っても良いし、使い切っても良いので」
「分かりました」
知り合いでもない男性に目の前で料理をさせるなんて、初めての経験だ。
外見は優男そのものだが、腕前はどんなものかな。
少し楽しみだ。
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