星降ル夜ニ
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スさんを狙うようにグレイさんに声をかける。
『覚えている。覚えているのだ』
ルーファスさんはそう言うと両手の人差し指と中指を立て、頭のこめかみの部分を押さえる。
『記憶造形』
そう言うと街の中が夜みたいに暗くなる。
「記憶造形?造形魔法?」
ルーファスさんの魔法を見てエルザさんがそう言う。
暗くなった街の中、本物のグレイさんたちだけがなぜか目立つように光っている。
『星降ル夜ニ!!』
ルーファスさんから7つの光が放たれる。それはそれぞれ、隠密参加者を捕らえる。しかしナルプディングとタクトさんだけはそれを辛うじて避けていた。
『あんたは目立ちすぎでさ!!』
建物の上にいるルーファスさん目掛けてパンチを放つナルプディング。しかし、その目の前にいたはずのルーファスさんが寸前で消えてしまった。
『しまった!!コピーか!!』
『安心したまえ、減点にはならない。それは私がそこにいた記憶』
ルーファスさんはさっきの魔法をナルプディングに命中させる。すると今度はその足元に1本の線が現れる。
『見えましたよ。その動き』
今度はタクトさんがルーファスさんに攻撃を試みる。
『音楽魔法、G線上のアリア!!』
ルーファスさんの下を通る線の上をなぞるように魔力の刃を放つタクトさん。しかし、その攻撃もルーファスさんには当たらなかった。
『覚えておくといい、例え私を見つけてもその攻撃は当たらない』
タクトさんに攻撃を加えるルーファスさん。それを見た会場は大歓声に包まれる。
『全滅!!一瞬で首位に立った!!これがルーファス!!これが剣咬の虎!!』
チャパティさんのアナウンスにより力が入る。
『主催者の皆さん、この競技は面白くない。だって私には隠れる必要がないのだから』
両手を広げ勝ち誇るようにそう言うルーファスさん。
「強い・・・」
「フィオーレ最強の冠は伊達じゃない・・・か」
ウェンディとルーシィさんがルーファスさんを見てそう言う。
『ふざけやがって!!隠密ってルールを守りやがれ!!』
グレイさんが隠れることをしないルーファスさんに飛びかかる。しかし、それを待っていたかのようにナルプディングがグレイさんを攻撃する。
「またグレイさんを!!」
「あいつ、姿を晒してる相手より」
「私たちだけを狙っているようだな」
ウェンディ、ルーシィさん、エルザさんがグレイさんを狙い打つナルプディングを見てそう言う。
『ここで終了!!』
制限時間の30分が終わったため、闘技場に具現化されていた街が消えていく
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