休息
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俺と渚は15時間休むことなく歩き続け、ようやくプレスト街に辿り着いた。
「ようやく着いたな!」
「うん、少し疲れちゃったかも」
「近くで宿を取るか…」
俺と渚は近くで宿を借り、今日は観光がてら街を回ることにした。
「そういや、渚とこんな感じで2人になるのは初めてだな」
「うん、いつも戦いとかばっかりだったからね」
「今日は戦いも忘れて楽しむか!」
「うん!そんな日もあっていいよね!」
俺たちは最初に喫茶店に訪れた。
カランカラーン
「いらっしゃい」
入るとマスターらしき人が挨拶してきた。どうやらお客は俺たちだけみたいだ。
「見かけない服だね?旅人かい?」
「あ、はい、今は旅の途中です」
「若い2人が旅かい?まさか親に結婚を反対されて飛び出して来たのかい?近頃の若者はやるなぁ〜!ヒューヒュー!」
「「ぶっ!!」」
流石に俺と渚はちょっと動揺してしまった。
「違いますって!確かに渚は大切な人だけど、飛び出して来てません!」
「あ、赤虎…、こんなところで大切な人って…」
「あ…ご、ごめん…」
「う、うぅん…」
「やめぇー!!お、おいおい独り身のおじさんの前でバカップルはいちゃつくな!おじさん妬けてくるじゃないか!」
「す、すみません…」
「そ、それじゃマスター、この店のオススメ珈琲を2つお願いします」
「あいよ」
おじさんが入れる珈琲は、味に深みを出すため、と言い一時間掛けて珈琲を入れた。長いとは思ったが、なかなかゆっくりした時間も過ごせていなかった俺と渚にとっては短く感じた。
「ほら、これがうちの店自慢の珈琲さ、味わって飲めよ?」
「ありがとうございます」
「うん、いい香りぃ!」
「本当にいい香りだな、それじゃいただきます!」
俺と渚は一緒に珈琲に口を付け、一口飲んだ。
「…!こ、これは!」
「お、美味しい!こんな珈琲初めてだよ!」
「気に入ってくれたようでよかったぜ!お前ら若い割に味がわかるじゃねぇかよ!」
「言葉では言い表せないような、味の深みがあって…本当に美味い!」
俺たちは味わいながら、マスターと話をしていた。
「そういえばマスター、今日何かプレスト街でありませんか?」
「今日か?今日はプレスト城の王族パレードがあるぞ」
「プ、プレスト城の王族パレード!?」
「ああ、今日の19時から、プレスト城前で行われる予定だ、お前らも良ければ見て行けよ、王女はそりゃあべっぴんだぜ!その娘もな!」
「へぇ!」
「赤虎?何に食いついてるのかな?」
「い、いや!純粋に王族パレードって見てみたいなぁと思っただけだよ!」
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