第6話 裏切った者への接触
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それに浸蝕弾頭兵器の補給は不可能であっても通常弾頭の補給は必須の筈だからな、どうやって各種物資の補給を行っているのやら。
だけど考えてみたら大きなチャンスかもしれない、ようやく大きく動き出したんだから利用する事の一つと思うべきか。
〜黒き天使の異邦人〜
〜第6話 裏切った者への接触〜
俺は401の行動を確認した数日後には必要な物を持ってアストラナガンに搭乗して、アオガネを後にしていた。
この間、琴璃には自主練習となってもらう事にはなるけれど俺の思惑と狙いを話す事で、納得はしてもらっている。
「思えば琴璃との生活も一年以上になりそうなんだな」
広さもそうだけど機材の質に至っても人間が、長期的(具体的にいえば1カ月位か?)に渡ってコックピットの中で過ごしていても何も問題はないくらいに快適と言える空間の中で、俺は色んな経緯を経て不思議と同居人となった少女の事に付いて思考を巡らせていた。
彼女を保護したのは本当に偶然と言える物ではあった。
「まあ、ヒュッケバインXV、こいつが完全に完成していたらアストラナガンを出す必要もなかったんだけどな……」
当時というか今現在に至っても試作というか試行錯誤の域を超えない機体、ヒュッケバインXVの起動テストを行っていたら彼女が乗った小型ボートを発見して、顔見知りである上に彼女が殺されそうといえる状況だったために介入してしまった。
あの時の事を聞かれれば迷いなく後悔なんてしていないって言える。
顔見知り程度の仲であっても、見捨てるという選択肢をとった瞬間に俺は俺自身を許せなくなるのは間違いないし、彼女を見捨てるなんて選択をとる気もなかった。
これが俺自身の甘さと言えるもので、後々に俺を殺してしまうようなものであったとしてもだ。
「そのおかげで美少女と同居生活、なんて言う嬉し恥ずかしな状況が出来たんだけどな」
一応言わせてもらえれば、彼女と俺の浴室やら部屋なんかも全て別々だし手も出してなんていない、前の世界と同じくここでも貫いている童貞なめんな。
だけどここ最近はやたらTOLOVEる、な(俺にとっては)凄く眼福な事が多い気がする。
俺の浴室に琴璃が入ってきたりとか、彼女の部屋を訪ねたら着替え中の彼女に遭遇したりとか、ここ2ヶ月前くらいからか急に増えた気がするが、何でだ? ハロに聞いても感情の読めないというか感情を持たないはずの彼らの表情に呆れというものが浮かんだ気がするし、本当に最近は困った事ばかりが私生活でも起きている。
まあ、それは置いておこう。
「ヒュッケバインXVの完成、これにはやっぱり優れた技術者の存在が不可欠だよな……」
数年
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