暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
くろすつぇるさんのためいき
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
盪を起こしそうなくらい低い。
 あの美しい顔で睨まれつつドスの効いた声で脅されれば、確かにベゼドラでも怯えるかも知れない。
 「なんなのお前ら。おかしいだろ、アリア信徒」
 「私までひと纏めに評価しないでください。彼は特別なんです」
 自分はあんな技持っていない。
 「第一、貴方だって私の声を真似ていたでしょう。教会で」
 「悪魔の声と人間の声を一緒にすんな!」
 それはそうだが、悪魔に言われるとは凄いな、アーレスト。
 「男同士でベタベタと気持ち悪ぃし」
 「あれは私も理解不能です」
 子供の頃の癖が残っているにしても、そろそろ卒業して欲しい。いい齢した大人二人。絵面が厳しすぎる。
 そう言えば、もう一人問題がある友人がいたな。自分の周囲は昔から問題人ばかりか。
 苛立ちに騒ぐ悪魔の横で、諦めに似た溜め息を心の底から吐き出した。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ