暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦十日目(1)×無頭竜潰しでの詳細報告
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キャパシティを超える規模の魔法式形成を可能にする事もあり、通常デバイスとは異なりブースターは、一つの特定の魔法のみに対応しそれぞれ使用できる魔法は異なると聞いている」

俺が語ったが、魔法も魔法式という『信号』を魔法師から対象物のエイドスへ出力するプロセスを含むから、増幅という概念と全く無縁なモノとは言い切れない。魔法式の出力プロセスは、イデアという単一情報プラットフォームの中における情報の移動であり、魔法式という信号が魔法師と対象物の間を物理的に移動する訳ではない。魔法師が構築した魔法式を、一体どこかで増幅するというのか・・・・まずそこから疑問でもあった。

「まあその通りなんだけど、普通の意味での増幅ではなく魔法式の設計図を提供するだけでなく設計図を元にした魔法式の構築過程を補助する機能を持つデバイス、と表現するのかな?ブースターというより増設メモリーの方が分かりやすいと思う。俗称が本質を表現していない何て珍しい事ではないが、無頭竜はソーサリー・ブースターの供給源なんだ。道具は製造原料に問題がありまして、真っ当な企業では同じ物は製造出来ない。国家でもバレた時のリスクが高すぎるので、ソーサリー・ブースターは事実上、無頭竜の独占供給源状態となっていたんだよ」

「ソーサリー・ブースターの製造と供給を停止させる為に、ターゲットに関しての情報が欲しかった訳か。アレはこの世界に存在してはならない禁忌のアイテムだろうが、無論俺らCBや繁留らも使いたくないもんな。デバイスの中枢部品である感応石の製造方法については、詳細も含めてミレイナとフェルト頼む」

『了解です〜。そもそも感応石とは想子(サイオン)波動を電気信号に変換して、電気信号を想子(サイオン)波動に変換する合成物の事ですぅ〜。分子レベルから化学的に合成し、ネットワーク構造に発達させた神経細胞(ニューロン)を結晶化となって製造するです〜』

『ネットワーク構造の違いによって変換効率が決定される為、重要なのはニューロンの持つ物質的な特性ではなくネットワーク構造のパターンであるとも言われています。現在の所、人造ニューロン以外の素材から感応石の製造に成功したという例はまだ報告にはありませんね』

端末から聞こえたトレミーブリッジにいたミレイナとフェルトによって、感応石についての説明されていた。まあ俺は現代魔法については余り詳しくないからか、主に蒼太や沙紀らが説明するが、ここにはいないので代わりに説明させた。

「ま、その通りなんだけどブースターの中枢部品は、人造ニューロン以外の素材から製造された感応石で『それは人間の脳であり、魔法師の大脳ですね』その通りさ。動物の脳細胞を使用した場合、脳内に残留する想子(サイオン)の所為で使用者との感応が成立しないんだ。人間の脳細胞を使用した場合も同じ何だ
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