第1章 光をもとめて
第6話 リーザスの少女達とコロシアム開催
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う、ユーリさん」
一先ず斬られてしまっていた服は、着替えており、普段と全く変わらぬ様子で佇んでいた。
「はぁ。幾ら幸運スキル持ってるからって、少しは自分を大切にした方が良いぞ?」
「……でも、大丈夫でした。ユーリさんが来てくれましたから」
「まぁ、結果的にはだがな。一先ず 無事で良かったよ。……あまり見ない技能だ。ミリーよりも上の技能の持ち主がいたとしたら……、わからないからな。……気を付けろよ?」
ユーリはそう言うと、軽く頭を撫でた。そして、ぽんっ と叩き、しめた。
「ぁ……」
ミリーは、撫でられた頭を自分の手で触っていた。
「……はい、判りました」
「ん」
ユーリは頷いた。
「そう、でしたね。……ユーリさんは、私が絶対幸運を持つ前も……、こうやって、たすけてくれてました」
「ん? ……あの時は偶然だったな。1人で辺境の沼にいた時は 驚いた。《みつめとかげ》だったかな」
ユーリは思い出しながらそう言っていた。比較的自由都市から近いのが、ここリーザスだ。この周辺で仕事をする事も多かった。そんな時ミリーを助けた事があったんだ。
「それで、パティちゃんや、優希ちゃんとも友達になれて……」
「ん。……まだ、生きてる実感を感じたいから、と言う事で あの沼に行ってるのか?」
「………」
ミリーは小さく頷いた。あの沼にはまだ、あのモンスターが生息しているから、一般人ではかなり危険地帯だ。そこで生還するのは、彼女の技能にある。
以前訊いた、星に願ったら、得たと言う絶対幸運。《幸運Lv2》だ。
後天的な能力だから、先天的に持っている相手がいるとしたら、どちらが優れているかはわからないだろうけど。
「オレとしても、危険な事はあまりして欲しくない。絶対大丈夫だとは思うけど、皆心配しているだろう。……あまり、心配は掛けるものじゃない。……気持ちは判るが、それでもな」
「………」
ミリーは首を縦に降る事はなかった。
「……そうだったな。以前手に入れたアイテムを忘れていた」
ユーリは袋の中のモノを取り出した。
「メガネ……ですか」
「ああ。一応、鑑定は済んでいる。……これは《不幸眼鏡》だ。 通説だが、大昔に不幸で死んでしまった少女が使用していた眼鏡、と言う事だ。だから、これをつければ不幸になるらしい。……一度つけたら、外す事はできない。なんて呪われたアイテムな効力は無い。……使ってみるか?」
「ですが……、それはユーリさんが……」
「こんなマニアックな呪われたアイテムの様なモノは流石に必要としていないさ。売ろうにも、売った先に迷惑がかかるかもしれないし」
「……使用者に効力がある見たいですから、関係ないと思いますが」
「まぁ、それは気分的
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