第1章 光をもとめて
第6話 リーザスの少女達とコロシアム開催
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かばなかったのだ。
「……確かにあのコロシアムは、リーザス軍のトップも見ている様だ。そして、ユランの様に勝ち上がれば、それなりに注目されて、色々と打診される。……入り込むには絶好の場、だな」
ヒカリの事もあり、リーザスの上層部が関係している以上 上にコンタクトを取っていくのが一番効果的だろう。戦う事を得意する冒険者だから、適材だ。
「問題は、参加証。……謁見の間で直談判しても良いが……、あまり目立つのは避けたいな……、うむ」
ユーリは色々と考えながら、進んでいく内にリーザス城の門まで帰ってきた。
「あ、あれ? 君は……」
「ん?」
あの時の門番、ランスが追い返されていた門番の女の子がいた。どうやら、彼女の勤務時間の様だ。
いつもいる様な気がするが……。
「だ、大丈夫だったの?」
「何のことだ?」
何やら、心配そうに自分のことを見ているが、身に覚えが全くない。ユーリは首を傾げながら 聞き返すと、彼女はホッとした様子で、胸をなでおろしていた。 当然だが、ユーリはよく判ってない。
「い、いや良いんだ。でも、何かあったの? 何だか悩んでいる様に見えるけど……。僕で良かったら、相談に乗るよ」
ユーリにそう言う彼女。初対面と言う訳じゃないが、なぜか親切にしてくれているようだ。
「ん……」
ユーリは少し考えた。馬鹿正直に上層部が怪しいなどと言ったら、門番として、リーザスを守る軍人として、然るべき処置をとられる可能性が高いだろう。
だからユーリはとりあえず。
「いや、コロシアムに訳あって参加したいんだけどね。……参加証が中々得られない様なんだ。リーザス王が発行してくれる様なんだが……、何分忙しい身分だ」
ユーリはそう言っていた。これは別に嘘じゃないから、怪しまれたりはしないだろう。
「そう、なんだ。確かに王様は色んな人と謁見しているし、公務だってあるから、仕方ないと思うけどね」
「……だな、今回はいつもと違いトーナメント戦。あまり長居出来る訳じゃないし、短期間で上に上がるには、絶好の機会なんだがな」
「ん〜……」
腕を組み、彼女は何やら考えている。
「えっと、君 名前はなんて言うのかな?」
「ああ、オレの名はユーリだ」
「そ、っか。ユーリ、ユーリ。うん。僕の名はメナド。見ての通り、門番をしてるよ。ユーリは、コロシアムに出たいって事は、腕には自信がある……んだよね? (この歳で凄いなぁ……)」
メナドは、外見で完全に判断してしまっている様だ。
「まぁ それなりには、な。冒険者をしているから」
「へぇ……、えと 参加証の件だけど、僕 持ってるよ。僕は門番で、ここからほとんど離れられないから 譲ってあげても良いんだけど、僕の
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