第1章 光をもとめて
第6話 リーザスの少女達とコロシアム開催
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」
「そうだね。本当に私より強ければ、と言う話だ。……私と戦って、勝つ事が出来たら、付き合ってあげよう。それでどうだい?」
「ふむふむ、成る程、つまりは やっつけたら、ヤらせてくれる、と言う事だな?」
「ああ。良いだろう。 だが、出来たら……の話だがね」
「がはは! 楽勝だ。オレ様は最強だからな! んん? そうだ。お前の名前はなんなのだ?」
「私かい? 私は、ユラン。ユラン・ミラージュさ。……きみの事、本当に覚えておくよ」
ユランは不敵に笑っていた。そして、ランスも笑う。異様な空気が場に集中していた。
観客達も、ユランのファンであり、それなりに抗議の声を上げていたのだが……、チャンピオン、それも無敗のチャンピオンに正面から、そう食ってかかる相手はこれまでにいなかった。 あまつさえは、ユランの身体を賭けて、戦うと言うのだ。自信も漲らせている。 その気迫を見て、感じて、抗議の声はピタリといつの間にか止まったのだ。
ユランは、最後に『楽しみにしている』とだけ言って去っていった。
ランスは俄然とやる気になった様だ。……今回の件と全然関係ないのに。
「……? 何なんだ? この人集は。暴れたのか? ランス」
「馬鹿者、オレ様がそんな目立つ様な真似をする訳ないだろうが」
「……違和感ありまくりだ」
ユーリが戻ってきて、そう言っていた。既にユランはいなくて、周囲の観客も斑に散っていくが、それでも多い。
「ぐふふ、おい下僕1号」
「誰がだ。……まぁ、今はいいか。情報でも得たか?」
「違う。このコロシアムに参加するぞ! ユランちゃんとのセックスが掛かっているのだ」
「はぁ? ユラン??」
ランスの言葉に呆れ果てるユーリ。ひととおり説明を訊き、大体判った様だ。ユランの名前はユーリも知っている。リーザスではかなりの有名人であり、そしてその腕もかなりの実力。リーザス国内でも上位に位置するであろう、豪の者だ。
「成る程ね。なんだ、てっきりオレは、ランキングを見て コロシアムに参加したい、と言うのかと思っていたんだが」
「なんだと? ランキング?? オレ様以外はしょぼい連中の集まりを見て何が判ると言うのだ」
ランスはユーリの言葉を訊いて、改めてランキングを目にした。
□ □ □ □ □
?10位 おたま男
? 9位 ルイス・キートクック
? 8位 くぐつ伯爵
? 7位 ジャン・ギャバンニ・二世
? 6位 神無木 清十郎
? 5位 フブリ 松下
? 4位 ニンジャマスター
□ □ □ □ □
ここまでくれば、幾らランスでも判るだろう。誰に注目すればいいのか、そしてユーリが言った真意が。
「なにっ!?
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