第1章 光をもとめて
第6話 リーザスの少女達とコロシアム開催
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は、盗んできたな?」
「それは、お前だろうが……」
苦笑いをしながら、てきとうに対応するユーリだ。そんな時、パルプテンクスがやってきた。
「流石ですね。お2人共が、参加証をもらえるなんて……、とてもお強いですから」
笑顔でそう言っていた。
ランスは、少し意地になっており。
「オレ様のほーがつよーい!」
と叫びながら、パルプテンクスを抱き寄せた。
「きゃ、きゃあっ! ら、ランスさんっ!」
「がははは! オレ様の方が強いのだー!」
「で、でも、ランスさんのお仲間だから、ユーリさんも、その……」
「む?」
ランスはその言葉を訊いて、更に気分を良くしたのだろうか。
「がはは、当然だ。オレ様の下僕は、軟弱ではないからなー! オレ様よりは劣るが、そこらへんの男よりは使えると言うものだ! がははは!」
随分と言いたい放題である。
「あ、あんっ ら、ランスさん……っ」
パルプテンクスは色々と身体を触られて困っていた。命の恩人だから、無下にはできないから、どうする事もできない。
「やれやれ……」
ユーリは、ランスの方に近づくと、手を翳し、そして唱える。
「スリープ」
「はっ……zzz zzz」
いい具合に酒もまわっていた様で、効率よく眠らせる事が出来た。
「きゃ、ら、ランスさん?」
「ああ、大丈夫。眠ってもらっただけだ。……ったく、迷惑を掛けるな、っての」
そう言うと、ユーリは、ランスの身体をパルプテンクスから離した。ある程度、装備は外しているとは言え、ランスの体重を支えるのは、女の子には辛いだろうから。
「あ、ありがとうございます。ユーリさん」
「いやいや。一応オレの連れだからな。こっちこそ迷惑かけた」
一先ず詫びを入れるユーリ。
「ユーリ。ランスを氷砂糖にまで連れて帰るのは大変だろう? ひと晩は、ここでで預かるぞ」
「大丈夫なのか?」
「ああ。ユーリやランスには、返しても返しきれねぇ程の恩があるからなぁ! パルプテンクスの嫁にもらってくれねぇか!?」
また、ここのオヤジ恒例の娘を差し出す行動を取っている。ユーリは苦笑いをして。
「はぁ、誰にでもそれ、言うなよ? 特にランスに言った日には、即その場でヤられてしまうかもしれないぞ」
「あー、確かにランスの方は、自分に正直だからな。ああ、自分の欲望に」
オヤジは、ゲラゲラと笑っていた。本当に嬉しいのだろう。……当たり前の様に娘がいるというこの状況が。
「パルプテンクスの気持ちだってある。……今時流行らないぞ。親の言いつけで、って言うのは。折角平和なリーザスに……、ああ。最近ではそうも言ってられないが、兎も角、他の場所に比べたら、極めて平和な
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