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オズのカエルマン
第七幕その八

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 そのシュークリームを食べてです、こう言うのでした。
「あっ、確かに」
「このシュークリームもかなり」
「美味しいわ」
「そうじゃろう、わし等はこの草原で狩りをした畑を耕して暮らしておる」
 幸せにです。
「そして交易でな」
「こうしたものも手に入れて」
「過ごされているんですね」
「そうじゃ」
 まさにその通りだというのです。
「楽しいぞ」
「それは何よりですね」
「それでじゃが」 
 また言った酋長さんでした。
「あんた達随分とオズの国に慣れておるな」
「何度か来ていますので」
 神宝は酋長さんにシュークリームを食べつつ答えました。
「ですから」
「それでじゃな」
「ただ、ギリキンの国に来たことは」
「ないか」
「マンチキン、カドリング、ウィンキーはあります」
「しかしギリキンはじゃな」
「はじめてでして」
 それにというのです。
「この草原に来ることもはじめてです」
「そうか、ではまた機会があればな」
「その時はですか」
「ここに来てくれ」
 こう五人に言うのでした。
「ドロシー王女達には何度も来てもらっておるからな」
「僕達にもですね」
「うむ、来てもらいたい」
 是非にという口調でのお返事でした。
「頼むぞ」
「わかりました」
「さてさて、ではな」
 ここまでお話してまた言う酋長さんでした。
「お茶とシュークリームを楽しんでな」
「それからですね」
「あんた達の旅を続けて欲しい」
 これが子供達への言葉でした、そうしたことをお話してです。酋長さんは五人も暖かくもてなしたのでした。
 そしてです、皆がさらに北に発つ時に送って言うのでした。
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