暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第125話 目的は世界樹
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に無理だから、今のやり方じゃあ世界樹攻略はできないっていう意見も多いわ」
「……なるほど、何かキークエストを見落としている、もしくは単位地の種族だけじゃ絶対に攻略はありえない……」

 キリトが自分の考えを口にした時。
 横で、グラスに口をつけていたドラゴがゆっくりとグラスを離して口を開いた。

「……えげつないな。後者だとしたら」
「え?」

 ドラゴの言葉が気になったのか、キリトはドラゴの方を向いた。

「うん。だよね。だってさ? キリトくんの言うとおりだとして、協力しないと無理だったら、到達した最初の種族しか、《アルフ》になれないんだし、その時点で争いの種になっちゃってるもん。そんな後暗い協力関係なんて、あのガーディアンを前にしたら、あっという間に崩れちゃうだろうからね」

 リーファはドラゴの大体の考えを判ったようでそう答えていた。

「……じゃあ、事実上は世界樹を登るのは不可能……ってことなのか……?」
現時点では(・・・・・)、だろうな。……確かに1つのクエストだと考えたら 長い道だが。《まだ》1年だとも言える。……解放されていないクエスト、アイテム、まだまだ有る筈だ。ユーザーを手放したくないのはどこも同じだろう」

 キリトの言葉にドラゴはそう返したが……、内心では、ユーザーが離れる事は無いと確信は出来ていた。例え、世界樹の難易度がそのままであったとしてもだ。

「ま、確かにね。今の時点でも、クエストは他にもいっぱいあるし、判ってないクエストもそう。生産スキルを上げるっていう楽しみもあるけど、諦めきれないよ。この空を飛ぶ楽しさを知っちゃったんだから」

 リーファの言葉は、顕著に捉えていた。
 そう、そこがこのゲーム最大の売り。空を飛ぶ事は遥か昔から人類が夢見てきたことだった。
様々に考察されて、飛行機が生まれ……そして、進化しこの世界での飛行能力まで行きつけたのだから。

「だから、ドラゴ君の言うような事は無いってあたしは思うな。このゲームから人が離れちゃうのはさ? だから、何年かかったって」
「それじゃ遅すぎるんだ!」

 そんな時だった。
 キリトの口から、押し殺したような声で叫び声が聞こえてきた。眉間には皺が出来ており、その拳は強く、そして固く握られていた。

「パパ……」

 両手で、クッキーを抱えて齧っていたユイだが。
 キリトのその姿を見て、ふわりと浮かび上がり、そして肩に止まった。そして、なだめる様に、その頬に小さな手を這わせた。

「っ……ゴメン。驚かせた」

 キリトは、低い声で謝罪をするが……決して諦めないと言う口調で言葉を発する。

「でも、それでも、オレは世界樹の上に行かなきゃいけないんだ」
「………」



 ドラゴは、こ
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