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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
神会
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そのため、それぞれのファミリアが独自に調査を行っていたりする。

今回、ヘルメスとディオニュソスは来ていないために、こうしてロキと二人で話しをしているのだ。

「それに、うちは団員が少ないからね。調査範囲にも限度があるんだ」

「分かっとる、協力、感謝するで」

「ああ。乗り掛かった船だしね」



ーーーーーーーーーー



神会(デナトゥス)、もう終わったかしら……」

時計の針はもう十五時を過ぎている。
周りの職員達もいつもの雰囲気とは異なり、落ち着きがない。
かくいう私も、せわしなく動き回っているから人のことは言えないのだけれど……

原因はわかっている。皆、冒険者の二つ名が気になって仕方ないのだ。
神々が授ける称号は私たちを打ち震わせ脱帽させるまのばかりで、誰もが自分の事のように待ちわびている。

「あ、テレースさん」

「ん? チュールにフロットじゃない。班長にでも絞られたの?」

「先ぱ〜い、助けてくださいっ」

ちょうど、班長の元から離れたのか、今までも呼ばれていた二人とはちあわせた。
フロットが泣きながら抱きついてくる。
どうやら、資料がひどいと言われたらしい。

「はいはい、よしよし。わかったわかった」

「何か適当ですよ!?」

だって適当だもの。

「それより、テレースさんも気になりますか? 神会(デナトゥス)の結果」

「まあ興味はあるしね。担当してる冒険者も何人か【ランクアップ】したし」

「あ、先輩もですか? 私もなんですよ」

ケロッとした様子で笑うフロットを無視して、結果を待つ。
暫くチュールと話しをしていると、ついにその時がきた。

「来た、届いたぞっ! 神会(デナトゥス)の結果!」

「やっとか!」

「おい、見せてくれ!」

他の職員の行動は速かった。けど、私の方が速かった。
先輩後輩関係なく業務そっちのけで羊皮紙を手に取った。

気になるのは【バルドル・ファミリア】の二人。

「【従者(サーヴァント)】と、かわらす【秘剣(トランプ)】かぁ」

思わず笑みを浮かべてしまった。








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