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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
神会
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うなら、バルドルのところもそうよね? 一方は良くて、もう一方はダメなんて、それはどうなのかしら?」

一筋の銀髪をすくい、耳へ流す。

「……一ヶ月やぞ? この数字の意味がわかっとんのか、色ボケ女神」

「ふふ、どうしてそこまで強情になっているの、ロキ? 私には、今の貴方の態度の方がよっぽど不思議に思えるけどれど。……焼き餅かしら? 自分のお気に入りの子供の記録が、ヘスティアの子に抜かれたから?」

「んなわけあるか。それやったら、もうとっくにバルたんに突っ掛かっとるわ」

吐き捨てるロキに、フレイヤは微笑を崩さない。

何か言おうとして黙るロキだったが、多分それが正解だろう。
反論すれば、今度はロキが誘導されて丸め込まれるかもしれない。あの女神は、それくらい危ないやつなのだから。

その後も、フレイヤの発言は続けられた。
曰く、Lv1にして奇跡的にあのミノタウロスを倒したのだから可笑しくない、と。

これに神会(デナトゥス)参加の神達は納得することになる。なんせ、こな下界には、僕らがまだ知らない可能性が眠っているかもしれないからだ。
……と、いいようには言ってみたけど、男神の大半がフレイヤに魅了さらているからってのが大きいかな。僕は例外。ウィザルは論外

一足先に帰ったフレイヤの「かわいい名前をつけてあげて」という言葉に男神達(僕は除く)が満場一致。イルマタルら女神達は生ゴミを見る目を向けていた。





で、ベル・クラネルという少年は【リトル・ルーキー】と決まったようだった





ーーーーーーーーーー



「ごめんね、ロキ。何か僕のこと口実にされたみたいで」

「かまへんよ。しだかしあの色ボケ女神、ようやってくれたわ」

神会(デナトゥス)終了後、僕はイルマタル達と別れてロキと話していた。

「それと、助かったよ。あのままじゃ、カーマがうるさかったからね」

「ほんまやで。バルたんたこはもうちょい控えめでええと思うんやけどなぁ」

「アッハハ……それは式にいってほしいかな」

現在、ロキの子供達とダンジョンに潜っている眷族の顔を思い浮かべた。
いろいろと知らないうちに首を突っ込んでるような子だからね

「それで、や。何か分かったこととかあるか?」

「数日で結果かが出るなら、もうすでに見つかってると思うよ」

「やんなー」

僕がこうしてロキと話しているのは、神会(デナトゥス)についてじゃない。最近ダンジョンで起きている出来事についてだ。
ディオニュソスとヘルメス、それに僕とロキが集まって話し合った結果、、バベルの大穴以外に最低でも一つ。ダンジョンの出入り口があるとの意見が交わされることになった。

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