暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第124話 貴方は誰?
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、本当にどうなっても知らないからね? 恨まないでよ〜、やられちゃっても」

 リーファはわざとらしく、両手を合わせた。そう、まるで拝むように……。

「早速殺さないでくれよ……」

 キリトは、苦笑いをし、そしてつられてリーファも笑う。ただ、ドラゴだけは、じっとこの世界の空を見つめていた。

 そんな時、ユイがふわりとドラゴの前に来た。

 キリトとリーファは気づいていないようだ。

「この世界を視るですか? ドラゴさん」
「ん? ああ、そうだよ」

 ニコリと笑ってそう返すドラゴ。
 熟練プレイヤーであるなら、このユイの高性能AIを目撃したら、リーファの様に驚くと思われるが、ドラゴは初心者だからそうでもないらしい。……でも、感情豊かなユイを見れば、少なからず思うところがあってもいい、って思えるけど、ドラゴはそんな感じは全くない。

「……ドラゴさんは、私を。……その、視て、何か思わないんですか?その……リーファさんの様に驚いたり……」

 ユイは思い切ってそう聞いてみた。
 お兄さんは、あの世界では、自分の事を、壊れていた自分のことを視破ったから。殆ど答えを出していたから。

 それを聞いたドラゴは軽く笑う。

「ん。……感情豊かで良い。感情模倣機能もあると思うが、正直それ以上だと感じる。……それに優秀なナビゲート・ピクシーだ。それくらいかな」

 そして、軽く指先でユイの頭を撫でると。

「……オレには、人間にしか視えないよ。ユイは、『キリトの娘』 なんだろう?」
「あっ……」

 ドラゴの言葉を聞いて、思わず涙が出そうになったのを必死に堪えようとしたユイ。だって、この雰囲気は……、やっぱり と思わずにいられなかったから。でも、気配を匂わせても……、自分たちの事を判らなかったから。

 悲しい気持ち。それはこの世界で、この世界では 感情を隠す事は出来ない。

 だから、誤魔化すようにドラゴの周囲をひゅんひゅんと飛んで。

「……はいっ!ありがとうございます。ドラゴさん! それに、変な事聞いちゃって御免なさい!」

 そう言うと、ユイは、キリトのポケットの中へと戻っていった。ドラゴはその姿を笑いながら見つめていた。



「……ユイ」
「ぱぱ……」

 ユイは、涙目でキリトの顔を見た。そして、首を左右に振る。


――……あの人は……違うと思う。


 違うって思う。それが目だけで伝わった。
 思うと付け足したのは、100%違うとは思いたくなかったからだ。だけど……、キリトは聴く事をもうやめていた。


 少なくとも今は……。





 そして、ドラゴは改めてユイの事を考えていた。

「……これまで、あれほどのAIは……視たこ
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