エピソード36 〜騒動の収束〜
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してラー・イエローになった者が多く、
三沢曰く、「別に強い者が居ようと関係ない。むしろ、研究し尽くして自らの血肉にする」との事。
なるほど、三沢らしい……
そして、しばらく二つの派閥論争を繰り広げるが、反対派のが優勢だったらしい。だが、そこで参戦したのが、オベリスク・ブルーの生徒で、カイザーの異名を持つ丸藤 亮。
ーー賛成派として。
カイザーの参戦で、今までだんまりを決め込んでいたオベリスク・ブルーの女子達がカイザー達に味方につき、何も言えなかった所謂落ちこぼれクラスのオシリス・レッドの皆も味方につけ、一気に戦局が激変したとか。
「なんか、凄い事に……」
この論争のきっかけは主に自分にあるので、若干の罪悪感もさる事ながら、不謹慎かもしれないが結果がどうなったか知りたいという欲も出てきた。
「けど、ブルー生の丸藤先輩が敵対したらそれはそれで問題なんじゃないのか」
「えぇ、裏切り者!と言う声も多々ありましたし、中には『アンタも望月 シオンの被害者だろ??あいつの所為でサイバー流が下火になりつつあるのは、知ってるだろ??なら、なぜこっちにつかない??』なんて言ってる生徒も居ましたね」
随分軽い調子で言ってくれるが、目の前にサイバー流師範が居るのでコメントし辛い。
もっとも俺自分がサイバー流に何かしたわけじゃなくて、自分からデュエルを挑んで勝手に自滅して行っているだけなのだが……。
「そこで丸藤 亮くんが言ったんです……」
ーー俺は互いに全力を出し、デュエルをする事を信条にしてきた。そして、そこに勝敗は関係ない、と。だが、あいつとデュエルした事で気づかされた。自らの使役するモンスターの特徴を把握し、活かし、勝利する事、それはモンスターに対するリスペクトに値するのだと。俺はあいつに別のリスペクトデュエルを気づかせてもらった事に、恨むところか、むしろ感謝している。
「わたしもその言葉を聞いて、リスペクトに固執し過ぎていたと気付かされました。人には人の考えがあるなら、人により、別のリスペクトが存在するとわかりました。だからこそ、わたしの信じるリスペクトを押し付けるのはおこがましいと」
そして、今一度視線をこちらに合わせると、
「わたしは紫苑君、あなたに大変失礼な事をしてしまった、あの時はすまなかった」
深々と頭を下げた校長を見て、何も言えなくなる。
まず、こんな風に謝罪をされるなんて考えてみなかったし、それに謝られてだからどうしろと?
結果的に出たのが、別にいいです……と言葉を濁しただけだった。
「それで、続きってどうなったんです?」
「おお、そうでしたな。丸藤君が説得に加わった後、案の定、ブルー生徒の中から実力行使に
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