第14話
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「くっ・・・あ・・・」
私の中で何かを壊したい、殺したいと言う衝動が渦巻く。それと同時に身体には黒いツタのような模様が浮かび上がって来た。これが私が人間じゃない証。きっと、私はこのままだと暴走して皆を傷つけちゃう。だから、私はもう消えないと・・・
「かずみ!しっかりしろ!!」
なのに、私の仲間は私を助けようとする。どうして?私は失敗作なのに。もう、私の事は処分して今度こそ“本当に”ミチルを生き返らせなきゃいけないのに・・・
「かずみ、このトランクに入ってろ。この中に居れば、暫く暴走は抑えられる。」
「でも、カオル。これってその場しのぎじゃ・・・」
「大丈夫よ。魔女の力を極限まで抑える結界の張られた街を“親切なお兄さん”に教えてもらったの。かずみも前に会ったでしょ?その中でならあなたは暴走する事は無いわ。」
「海香。でも、私は失敗作で・・・」
「それでも、あなたは生きてるわ。だから、消えようとなんてしないで。そして、生きて。」
「これが、勝手な都合でお前を生み出したあたし達に出来るせめての罪滅ぼしだ。」
そう言うと、2人は私をトランクの中に押し込んだ。
続く
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