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魔法少女まどか☆マギカ こころのたまごと魂の宝石
第14話
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「言い忘れてたわ。私は双樹あやせ。いずれあなた達のソウルジェムも貰うから、待って居てちょうだい。」

「私のソウルジェムを返せ!!」

沙々が立ち上がってあやせを追いかけようとする。でも、急に糸の切れた人形のように力無くうつ伏せの状態で倒れた。

「今まで魔法で好き勝手して来たんだから、バチが当たったのよ。」

倒れた沙々を見下ろしながらさやかが言う。でも、沙々は全く無反応だった。

「ちょっと、聞いてるの?」

さやかが沙々の身体を揺らす。でも、やっぱり反応が無い。何度も揺らすうちに沙々は仰向けの状態になる。その顔には全く生気を感じられなかった。

「あれ?」

「どうしたの、美樹さん?」

「マミさん。こいつ、息して無い!!」

「何ですって!?」

マミさんは沙々に駆け寄って脈拍や呼吸を調べた。

「どっちも止まってるわ。早く人口呼吸と心臓マッサージを・・・」

「そんな事をしても無駄だよ。」

その時、突然この場にキュウべえが現れた。

「無駄って、どう言う事よキュウべえ。」

「沙々はさっきの魔法少女、双樹あやせが連れ去ってしまったじゃないか。そこにあるのはただの抜け殻だよ。」

「え?」

私達はキュウべえの言っている事が理解出来なかった。

「キュウべえ、今のはどう言う意味かしら?」

「僕達は魔法少女と契約する際、日奈森あむの言うこころのたまごをベースに君達の魂を実体化させるんだ。それが、ソウルジェムだよ。」

マミさんの質問にキュウべえは淡々と答えた。それを聞いたさやかがキュウべえに詰め寄る。

「何よそれ。それじゃあ、あたし達の身体って今、魂の無いゾンビみたいな状態って事?冗談でしょ!?」

「僕は嘘はつかないよ。」

「何で言ってくれなかったのさ!!」

「聞かれなかったからね。全く、君達はいつもそうだ。ありのままの真実を伝えるとそうやって急に怒り出す。訳が分からないよ。それに、根本的な所はオリジナル魔法少女と差異は無いよ。」

「どう言う意味よ、それ?」

今度はあたしがキュウべえに質問した。

「オリジナル魔法少女が生み出すしゅごキャラは、魂の一部であるこころのたまごが変化し、分離して出来た存在だ。つまり、どちらも魂を肉体から分離させているんだ。一部か全てかなんて些細な違いさ。」

「何で、そんな事をする必要がある訳?」

「君達の身体はとても脆いからね。そんな状態で魔女との戦いなんて任せる事は出来ないよ。でも、その身体だとソウルジェムさえ無事なら、手足がもげようが、全身から血を抜かれようが、魔力で修復する事が出来るんだ。オリジナル魔法少女は身体は脆い人間のままだからこうはいかないよ。だから、むしろ感謝して欲
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