第1章 光をもとめて
第4話 明日がなかった盗賊団
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男(ランス?)じゃ無い事は確かだ。ならば、消去法で言えばあの薄い赤色のコートの男になるだろう。
確かに、あの男からは何かを感じた。
「随分と興味深い……。ここまで思ったのは1,000年は無かったな」
ニヤリと笑うその姿には嘗ての面影が薄っすらと滲み出ていた。……が、誰もその嘗ての面影を知らないからなんともいえないから何処か寂しかった。
〜盗賊団アジト 盗賊の洞窟・奥の部屋〜
そこでは鼻の奥に着くような異臭が漂っていた。
そして、ぱん、ぱん、と肉を打つ音も洞窟を反響して聞こえてくる。
「へへへへ。おらっそらぁっ!もっと良い声を上げな!」
「ゃ……いやっ……っ、ッ……も、もうっ……」
そして、少女の悲痛な叫び、もう殆ど声も上がっていないが、懸命に振り絞りながら声を上げていた。洞窟の最深部にある部屋の1つで無精髭の男達が少女を犯していたのだ。
数はそれなりに多く、5名ほど周りにいた。
一緒になり、幼けな少女を嬲るのは3名の男。思わず目を背けたくなる様な狂乱の宴。残りのメンバーは順番待ち、と言った所だろう。
「いやぁ、これだから止められねぇよな! 盗むもんは金だけじゃねえしなぁ……ヒヒヒっ」
「いやーまったくだな! この一団。限りない明日戦闘団に入って今日ほど良かった日はねぇな!」
「かかかっ! お前、女犯すたびに言ってんじゃねぇか! 処女だから興奮度も増すってか?」
「ま〜気持ちは解るもんだ!いや、最高の盗賊団だ! リーダーは、一番の娘連れて奥に行ったままだし、好き勝手出来るのがまた、最高だ!」
そう、この少女達は、またパルプテンクスとは別であり だが恐らくリーザス城下町に住む少女たちだろう。
「ネカイのねーちゃんともヤってみたいんだけどなぁ!」
「無理無理、上手い酒でも持参しねぇと。そこら辺で買える様なもんじゃ無理だし」
「だな〜〜、腕はBOSSよりも立つって話だし、強引には無理だよな〜」
一発ヌいていた為、ほんの僅かな時間だが、少女を解放していた。殆ど朦朧としている意識の中……少女は想う。この悪夢の様な地獄から解放される事を……必死に願っていた。
……少女にとって幸運だったのは、それは直ぐに叶う事にあった。
「下衆共が……」
「がははは!むさ苦しい男共は 汚物に等しい! 即刻駆除だー!!」
突然、聞いた事の無い男の声が響き渡ってくる。ここは洞窟を部屋に改造した場所。音は反響し、程よく伝わってゆく。その声に驚いた盗賊達は慌てて部屋の入り口の方を見た。
そこには声の主が2人立っている。なぜ、こいつらがここに?部屋の外には結界があった筈だと。疑問の声が上がっているが、まず間違いなくこの男達は部屋に入っているのは
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