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真・恋姫無双〜中華に響く熱き歌
第16話 馬中の赤兎、そして天使の声
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そう叫びながらギターを弾き、曲を弾き、歌い出す。


「あいつは・・・!」
少し離れたお丘から叫び声が聞こえたので、そちらを見たら、あの男が赤兎に向かって走っていた。
赤兎の前に来たかと思えば、いきなり歌い出した。
(何しに来たのよ、あいつは!邪魔しに来たの?
そもそもいくら頭が良いといっても、あれは馬よ?
歌なんて分かるわけないじゃない。)
賈?はそう思っていた。
だが、他の兵たちはバサラの歌を聴いて元気を取り戻した。
バサラは晋陽の人々、それは身分などに関係なく歌っていたため、晋陽の人はバサラのことを知っているし、バサラの歌を認めている。
兵士たちの様子を見た賈?は驚愕した。
たかが歌がこれほどまでに士気を上げるとは。
賈?は、バサラに対して月のことで嫉妬していた。
それだけではなく、歌などで争い事を解決なんてできるわけない、賈?の並み外れた知性がそう結論付けた。
そのために賈?は今までバサラの歌を評価していなかった。
だが、兵たちの様子を見るとその評価を変えざるを得ない。
そして賈?自身も今までちゃんとバサラの歌を聴いていなかったが、実際に聴いてみると、なるほど、こんな歌など、聴いたことが無い。
バサラの歌のことは侍女などに聴いてみると、身体も心も熱くなるようなそんな感じがします。
そう聞いていた。
だが、この曲は、歌は、歌声は、熱くなるだけでなく、力が湧いてくるような感じがする。
それだけでなく、安心する。
これが、歌の中にある、天使の声ってやつなの?
どうやら歌も終わりに近づいてきたのか、歌声に力がこもる感じがする。
「Wow oh oh〜、Wow oh oh〜、Wow oh oh oh〜!!」
《〜ギャオ〜ン、ギャオ〜ン、ギャオ〜ン〜!》
その光景に私は驚いた。
「赤兎が、歌ってる・・・?」
そんな、馬鹿な。
あれは、赤兎は、頭が良いと言っても歌が分かるなんて、ましてや歌うなんて、馬が出来るわけない。
そして、それは、私たちの馬もだ。
私たちの軍馬も歌い出した。
それを見ていた兵たちも驚いていた。
どうやら兵たちも同じように考えていたようだ。
だが、あの男は、本当に何者なのか?
歌うはずなんかないと考えていた馬に歌わせる男。
「なんなのよ、あいつは?」

歌も終わり、ギターも弾き終わる。
そして、バサラは赤兎に
「なかなかだったぜ、お前の歌。」
優しく話しかけ、赤兎の歌を褒めた。
「ブルウ。」
赤兎は、バサラに答えるように声を出し、バサラに近づき、バサラの顔を舐めた。
「ん?へへっ。」
バサラは、なすがままに舐められていた。
赤兎は、ある程度舐めた後、脚を曲げ、身体の横側をバサラに向けた。
「・・・乗っていいのか?」
そう聞くバサラ。
赤兎は首
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