第14話 嫉妬
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をつけるだろうから、それじゃお忍びの意味が無いかなと思って言わなかったの。」
「当たり前じゃない!月はこの并州の刺使なのよ!なにかあったらどうするのよ!少しは自分の立場を考えて!」
「うん、ごめんなさい。これからは気をつけます。」
そうバサラたちの目の前で会話が行われていた。
それをバサラは
(あの緑、『ミレーヌ』みてえだな。)
(あいつもなにかと口うるさかったな。)
(あいつ、まだ『ガムリン』とくっついてねえのかな?)
とかつてのバンドのメンバーのことを考えていた。
考えていることは、本人が聞いたら
『どの口が言うのよ、あんたは!』
と言いそうなことを考えているが。
そう考えているうちに月と緑の髪の少女の雰囲気が変わっていた。
「私からもお話しがあるの。」
「話しって?」
「3日前に行った村で聞いた話しだけど、その村で問題が起きて、役人に相談に行っても話しを聞こうともしなかったそうなの。」
「力の弱い人たちが困っているのに、それを無視するのは民からの信頼を無くす行為だし、何より私たち為政者の意識が低いことの表れだと思うの。だけど、私は3日前に知ったの。どうして私に伝えてくれなかったの?」
「そ、それは色んな仕事があって」
「それでも報告はするべきだったと思うの。
だから、今後はこういうことが無いようにしよう?」
「うん、ごめんね、月・・・」
2人の間でそんな会話が交わされる。
一通りの会話が終わったのか、緑髮の少女がバサラと呂布の方を見て、
「月、この2人は何者なの?それにこの犬たちは?」
と聞いた。
「この人たちは、お忍びで行った村で会った客人だよ。女性の方は呂布さん。すっごく強くて動物好きな人だよ。あと、食べてる様子がすっごく可愛いんだよ。」
「・・・よろしく。」
「私は賈?、字は文和。よろしく。」
賈?が呂布に挨拶を返す。
「男性の方は熱気バサラさん。すっごく歌が上手で、3日前の村の問題も歌で解決したんだよ。」
「なんですって?歌で解決?それ、どういうこと?」
月の話を聞いた賈?は思わず月に聞き返す。
それにバサラが
「村で問題起こしてるってやつに、おれの歌がそいつのハートに響いたんだよ。」
「はあ?ハート?響く?何それ?」
バサラの歌に賈?は訳が分からないと言うような反応を返す。
それにバサラは
「そいつは、おれの歌を聴けば分かるぜ。」
「え?」
どういうこと?と言おうとしたが、それを言う前に、
ギターを構えたバサラが
「いくぜ!!おれの歌を聴けえ!!PLANET DANCE!!」
と曲名を叫びながら、ギターを引き、歌い出した。
なんなの、こいつ?
いきなり楽器らしきものを弾きだして曲名らしきものを叫んだと思ったら、歌いだして。
その歌や曲を聴いて
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