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第四話 チーム中等科
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組手をしているアインハルトの姿があった。 一発の攻撃毎に金属同士を叩きつけているかのような轟音が鳴り響いている。 剛の盾と剛の拳。 互いに一歩も引かず一心不乱に拳を振るう様はまさに武人と呼ぶに相応しい。

 シグナムはこれに耐えれるなら私の剣にも耐えれる、とでも言いたそうにこちらを凝視してくる。
 その瞳に宿るのは闘志、闘志、闘志、闘志、闘志......、

「お断りしますッ!!」

 何で闘志しかないんだこの人。

「むぅ......そんなに嫌なら仕方ないな。 よし、ならばストラトスに」


「す、すみませ〜ん!!」


 八神家から聞こえてきた明るくよく通る声にみんなの視線が声の主に集まる。 余所見をしたアインハルトがザフィーラの拳をモロに喰らい宙を舞ったが、あの程度ではダメージにもならないのでまずは声の主の正体を確かめる......までも無いかな。
 
 足の長さを強調するデニムにミッド語がプリントされた水色のシャツの上に羽織っているのは白いカーディガン。 癖っ毛のある鮮やかなピンク色の髪をピンで留め、吹けば飛んで行きそうな雰囲気を漂わせる少女??ミウラ・リナルディは危なっかしいスピードで砂浜への階段を駆け降りる。

 あ、転けた。
 
「......ミウラ大丈夫?」

「ふぁ、ふぁいっ! 大丈夫れすよっ!!」

 全然大丈夫そうじゃない。 額と鼻頭が擦り剥けて赤くなってて今にも涙が溢れそうになってる。
 見てて痛々しいので簡単な治癒魔法を発動させて痛み止めの処置を施す。 あまり使う機会に恵まれない魔法でも、いざとなったら使えた方が便利なので習得はしておいた。 そして今役に立った。

「あ、ありがとうございますイゼットさん。 ボク、ほんとおっちょこちょいでみなさんに迷惑ばかりかけてますよね......」

「気にしないでよ。 アインハルトの暴走に比べたらミウラのおっちょこちょいなんて可愛いものだよ」

「失礼な。 私は暴走してもイゼットにしか迷惑をかけない仕組みになるよう努力というのに」

「のわっ!?」

「うひゃぁっ! あ、アインハルトさん!? 何で砂の中から!?」

 突如、僕とミウラの中間に位置する砂の中からアインハルトが上半身だけを出して反論した。 反論内容より砂の中から飛び出てきたインパクト強すぎて内容が全く頭に入らない。

「ザフィーラさんの拳を受けて頭から砂に突っ込んだ時にピンと来たんですよ。 もしかしてやられたフリして地面を潜って背後から奇襲したら強いのでは? とね」

「で、強そうなの?」

「弱いでしょうね。 身体が抜けなくなったのが何よりの証拠です」

 遠回しに助けろ、と言うので両腕を掴んで思い切り引き上げる。 外部から力を加えると
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