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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
リクエストSP〜
リクエスト1! 『過去編 トオサカ シノ』 前編
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瞬間。
「うわっ…。姉さんまたプリン食べてる…。これで今週何個目? 」
髪を濡らしているリンヤが呆れながらテーブルに戻ってきて、先ほどあった箱のところに行って何か作業をし始めた。
「別にいいでしょ。そんなことよりも髪を乾かしてきなさい。風邪引くわよ」
「んー後で乾かしてくるから大丈夫」
そしたらもう乾いているでしょうがっと言いたくなったが、既に作業に没頭し出したので言うだけ無駄だと思い口にしなかった。
そうして一日は終わり、また退屈な日常を繰り返す。
「シノちゃん。そろそろ受験生になるけど勉強とか大丈夫なのか? 」
「う゛……言わないでください…」
「アッハッハッ!その様子じゃ勉強はこれっぽっちということか!とにかく頑張れよ」
「善処します……」
いつも通り叔父さんの手伝いをしていると、受験の話をされてしまった。ちなみに成績は……察してください。
「まぁもしもの場合は叔父さんを頼れ。とっておきの所を紹介するから」
「この花屋とか言わないでくださいよね? 」
「いやいやいやいや。ちゃんと真面目に紹介するから」
そんなこんなでお手伝いも終了して家に帰る。玄関の靴を見ると、やはりまだ両親は帰ってきていない。
「ただいまー」
「お帰りーー! 」
居間のところからリンヤの声がし、とりあえず荷物を部屋に置いてから向かう。案の定、リンヤは昨日と同じく作業に没頭していた。
「……ねえリンヤ。それってそんなに楽しいの? 」
あまりにも集中して取り組んでいるので、気になって聞いてみると、一瞬驚いた顔をされたがすぐに元に戻った。……そんなに聞いたのがおかしかったのかしらリンヤ?
「楽しいよ。すっごく楽しい。そうだ!姉さんも一緒に手伝ってよ。ちょっと大会までに時間が間に合いそうにないんだよ。お願い! 」
両手を合わせて頼まれてきたが、少しばかりめんどくさいという気がしたので、何かテキトウに言い訳しようと頭を働かせると、今日出たばかりの話が思い当たった。
「ごめんねリンヤ。私もうすぐ受験生だから、これから勉強するの」
「えー。姉さん勉強とか全然しないじゃない。むしろ見たことないよ。いつもここで何か甘いものを食べてばっかりじゃん。だから手伝って」
私は食いしん坊か何かかとツッコミたくなったが、言われてみれば食べてばかりいたので言うのを止めた。それに勉強をすることなど、ほとんど無い。詰んでしまった。……一応後で体重でも測ろう…。
「はぁ……わかったわよ。手伝ってあげる。といっても、私はいったい何をすればいいのかしら? 」
「そういえば姉さんは、こういうのを作ったこと無かったっけ。じゃあ、この説明書通りに組み立てていってよ」
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