6部分:第六章
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いた。白く丈の長いマントを思わせる上着に同じく白いズボンを着ている。長い黒髪を後ろでくくっている。目も口元も何処か邪な笑みを浮かべているがそれでいてこの世のものとは思えぬ何処か誘う様な美貌を讃えている。その彼女が姿を現わしたのである。
「暫くいないと思っていたらこの街にいたのね」
「パリはいい街よ」
その白い美女は妖艶な笑みのまま沙耶香に言葉を返してみせてきた。
「美女が何処にでもいてね」
「そしてその美女達をね」
「安心しなさい」
美女の笑みがさらに邪悪なものになった。
「あの娘達には何もしていないわ」
「貴女らしいわね」
それを言われても特に驚いた様子を見せることのない沙耶香だった。至って平気な顔で言葉を返してみせてきたところにそれが出ていた。
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