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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第23話 「接触」
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「そりゃあ貴方の腕前に興味があるからよ。それに・・・。」

彼女は差し出されたカップを受け取ると、にこやかにこう言う。

「知ってるかしら?この学園の生徒会長は最強の称号を意味するのよ。」
「・・・つまらんプライドだ。そんな戦いに興味はないな。」

シリアスを気取るから何かと思えば、生徒会長の面目躍如が目的とはな。思っていたよりも陳腐な女だ。なんか一気に冷めた気分。

「じゃあ勝負しましょう。敗者は勝者に好きな命令ができる。ありきたりだけど、多少はやる気出るでしょ?」

ほう・・・。つまり俺が勝っちまえば更識家を顎で使えるって訳だな。確かにこちらにも利点のある話だ。負ける可能性も勿論あるが、それは負けた時に考えればいいことである。そもそもロシアの国家代表の実力は気になるしな。

「まあ付き合ってやるよ。俺も戦うのは好きだし。」
「ありがと。じゃあ詳細は追って伝えるわ。」

そう言うと、彼女は空になったティーカップを机に置いて玄関に向かう。

「紅茶、美味しかったわ。今度は将棋でも指しましょ。」
「・・・機会があればな。」

じゃあね、と手を振りながら彼女は去っていった。・・・さてと、俺がキッチンにいる間にアイツが仕掛けてた盗聴機、さっさと回収するか。
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