魔窟の森
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
、この先へはお前一人で行くが良い。人間は通さないが、悪魔を我らの里に入れるなど汚らわしい」
「断る、と言ったら?」
「この場で人間の首を落とす」
「ほぉー。なら、大人しく従ったら? クロスツェルをどうする?」
「我らが長に会わせて、判断を仰ぐ。この人間は他と違う。放置できない」
エルフ達がクロスツェルの両腕を捕まえて動きを封じる。
その光景に、ベゼドラが噴き出した。
「なんだったか……保父? みたいだな。クロスツェル」
身長差がありすぎて、子供にたかられている保護者に見えたらしい。
なんだかよく解らないが莫迦にされたようだと、エルフ達が不機嫌になった。
「弱りましたね。私はまだ死ねませんし、ベゼドラが居ないと困ります」
「我らの知った事ではない」
「通りすがりの私達も、貴方達の事情など知った事ではありません」
「……逆らう気か」
肩越しに目だけで睨むエルフに、クロスツェルはにっこり微笑んだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ