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逆さの砂時計
魔窟の森
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、この先へはお前一人で行くが良い。人間は通さないが、悪魔を我らの里に入れるなど汚らわしい」
 「断る、と言ったら?」
 「この場で人間の首を落とす」
 「ほぉー。なら、大人しく従ったら? クロスツェルをどうする?」
 「我らが長に会わせて、判断を仰ぐ。この人間は他と違う。放置できない」
 エルフ達がクロスツェルの両腕を捕まえて動きを封じる。
 その光景に、ベゼドラが噴き出した。
 「なんだったか……保父? みたいだな。クロスツェル」
 身長差がありすぎて、子供にたかられている保護者に見えたらしい。
 なんだかよく解らないが莫迦にされたようだと、エルフ達が不機嫌になった。
 「弱りましたね。私はまだ死ねませんし、ベゼドラが居ないと困ります」
 「我らの知った事ではない」
 「通りすがりの私達も、貴方達の事情など知った事ではありません」
 「……逆らう気か」
 肩越しに目だけで睨むエルフに、クロスツェルはにっこり微笑んだ。


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