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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第百二話 春の穏やかな一日 中編
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「それにしてもリインフォース。
士郎君の騎士なんやから私の事を主って呼んで、士郎君を名前で呼ぶのはどうかと思うんや。
私の事もはやてって呼ばん?」
三人で他愛もない話をしながら、料理を摘んでいる中で、はやてがリインフォースに切り出した。
「契約こそ無くなりましたが、夜天の主として主はやてをお慕いしている事は代わりません。
それに士郎は好きに呼べばいいと特に気にしていないのですが」
リインフォースの言葉に、はやては士郎に本当に? という意思をこめて視線を向ける。
「ああ、呼ばなくてもリインフォースが主として認めてくれない、なんてこともないしな。
それに稀に呼ぶこともあるぞ」
「そかも知れんけど。この前、街中で主呼ばれて周りの皆様の視線がな……」
銀髪の美女に主と呼ばれる小学生の女の子。
視線を集めないわけがない。
「確かにな。
一般の方や石田先生の前などで主と呼ぶとな。
管理局での仕事の時のみで普段は名前で呼んだらどうだ?
管理外世界で目立たないようにするのも大切だぞ」
士郎の言葉に同意するように頷くはやて。
「士郎と主、もとい、はやてがそう言うのでしたら」
「まあ、癖で言いそうになるだろうが、少しずつ慣れていけば良いさ。
丁度、来られたみたいだしな」
士郎が横に視線を向けた方から
「はやてちゃん!!
ごめんなさい、遅くなっちゃった。
士郎君とリインフォースさんも、こんにちは」
石田先生がやってくる。
「あ、石田先生、いらっしゃい」
「「こんにちは、石田先生」」
そんな石田先生に挨拶をするはやて、士郎とリインフォース。
「なんだかすごい人数ね。
それにすごくいい場所」
「色々ご縁がありまして」
石田先生とはやてはのんびりと話し始め、リインフォースはシグナム達に石田先生がこられた事を念話で伝える。
そして、士郎は周囲に視線を奔らせていた。
というのもこの中で唯一、管理局などの存在を知らない完全な一般人である石田先生である。
下手に教えて巻き込むリスクを生む必要もないので、近くにいる者達の酔っ払い具合を把握していたのである。
その間に一番近くにいたヴィータがやってきて、飲み物と食べ物を確保すべく再び離れていった。
「石田先生、今こういうこと言うんやあれですが、治療中は色々とお世話になりました」
そのタイミングを見計らって、はやては石田先生に近づいて頭を下げる。
それは呪いという治療では完治させることが出来ない病魔に絶望していたはやてを諦めず、支えてくれた感謝の言葉と想いであった。
まだシグナム達という家族も居らず、ただ一人で病魔と闘っていた
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