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ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
一時的パーティー結成
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にずっと心に置いていた質問を口にした。

 「…………………………あんたは今朝うなされて叫んだことを覚えていないだろうけれど、あんたは……その……『ミナト、どけ』……って叫んだのよ」

 言うべきか否かを考えていたのか苦渋に満ちた顔でしばらく閉口した末に少女が言った。

 「………………は?」
 「全く意味がわからなかったし、今もわからないけれど、そんなことは関係なくて、ただ同じ声で同じことを叫ばれてびっくりして動けなかったのよ」

 顔に疑問符を浮かべる俺を置いて、少女は説明し終えた。
 勿論未だ少女の言っていることの意味がわからなかった。
 少女に言われて俺は確かに『ミナト!どけっ!!』と叫んだことを思い出した。
 だけど咄嗟のことで、俺はその叫びに何の感情が介在していたのか今ではわからなかった。
 互いに互いの発言の意味がわからず、黙り込む。
 しかし、沈黙の間は続かず、どちらからともなく何か言い出すこともなく、少女がバッグを背負い、歩き出し、俺はその後を追った。
 地上にたどり着くまで俺と少女の間には解析不可能なぎくしゃくとした空気があった。
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