暁 〜小説投稿サイト〜
黒魔術師松本沙耶香 妖女篇
29部分:第二十九章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ここで、であった。沙耶香と速水は背中合わせになったままでお互いを横目で見た。そのうえで言い合うのであった。
「一瞬よ」
「はい」
「その時にね」
「決めましょう」
「彼女の力が増したその時」
「その時こそが」
 二人は言い合いながらその呼吸を合わせていた。動きもである。
「攻撃を仕掛けられるわ」
「だからこそ」
「さあ」
 沙耶香の目がここで変わった。
 それまで漆黒の琥珀の輝きを見せていた目がである。変わったのだ。
 琥珀からルビーになった。紅い輝きをその目に宿したのだった。
 速水のその顔の左半分を覆っていた髪があがった。そこから黄色い左目が姿を現わした。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ