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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜

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》の首を断絶せんと迫――――

「――――ッ!」

「……そう、()()だ」

そこで、お前は、止まる。

止まってしまう、と。

両腕の鋭利すぎる断面から大量の血液を迸らせながらもなお、無機質さを張り付けながらザザは声を発する。

「だから、お前は、相応しくない。だから、あの、《冥王》も、愛想を、つかすんだろうな」

「な、なんでそこで、レンの……ことに」

「関係が、あるだろう。いや、ありすぎる、だろう。お前にとっては、まさしく――――」

そこでゆらりと身体を揺すり、一拍の間をおいて死銃を名乗るプレイヤーは告げた。

「アイツと、繋がる、すべてなのだから」

ニヤリ、と。

鬼火のような光を二つ宿らせる黒いゴーグルの下で口角が吊り上がったのを、ユウキは寒々と感じる。

「《冥王》は、お前を、見捨てるだろう。愛想を、つかすだろう」

せり上がってくるモノに堪え切れず、少女の脚が僅かに震えた。

なあなあで、誤魔化し誤魔化しで、必死に目を背けようとしていた事実を、これ以上ないくらいの形で突き付けられる。

「蔑むだろう」

「嘲るだろう」

「罵るだろう」

「だがそれは、お前の、自業自得でしかない。お前の、お前自身の、力が、技が、経験が――――」

「そして、何よりも、覚悟が、なかった。……それだけの、話だ」

「認めろ」

「向き合え」

「お前は、弱い」

「だからこそ」

「得られる、余地が、残されている」

「良い子ぶるのも、いい加減に、しろ」

「力を」

「欲しろ」

「欲せよ」

「……そうだ」

―――その調子だ。

頭がねじくれる。

声が、入り込む。

声が、声ガ、こエエエえええががガががガガがががががががががががガガガガガガガガガガガガガガガガ――――――――










気が付くと、眼前には真紅の水溜り以外、何も残っていなかった。

一瞬、本当に一瞬、ユウキは己が誰なのか生まれて初めて自問した。

膝から伝わってくる硬く、しかし筋張った感触によって、辛うじて現在地点がザザと話していた場所と同一なことが分かる。だが、その事実は同時に先刻の戦闘と会話がアミュスフィアの見せた幻覚などではなく、紛れもなくサーバ内に克明に記されているはずの現実だったということを脳に刻み付けた。

カラン、と。

軽い音がして狭窄した視界を真下に動かすと、砕かんばかりに握りしめられていた両手の握力が緩み、落下した光剣の柄だった。もうブレードは出ておらず、何物も輝かない屋内の中で金属特有の鈍い光を放っている。

視線を上げると、乱暴にくり貫かれた屋根の向こ
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