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リリなのinボクらの太陽サーガ
月詠編 暗雲
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運に陰りが生じる。そうなれば銀河意思ダークの本格介入により、世界の未来が失われてしまう」

「リインフォースも一緒だし、彼の事だから多少の危機は自力で切り抜けるでしょうけど、一度でも管理局と明確に敵対してしまえば取り返しがつかなくなるわ。まだそうなっていない内に対処しないと……」

「確かにシャマルの言う通りなんやけど……私達の立場は公ではまだ元犯罪者で罪を償う最中やから、ぶっちゃけるとそこまで盤石やない。むしろ身を守りながらやないと、これからもやっていけへん程やからなぁ……」

まあ要するに、私達はエレンさんやリンディさん達のように周囲に対して威厳を発揮できる資格や立場を持っていない。ベルカの技術を持っているという点では重宝されとるけど、それ以外ではまだ庇護されるだけの……自分の事だけで精いっぱいな弱い存在。
闇の書の禍根が相当深いと覚悟はしておった。でもラジエルと聖王教会の協力がなければ、償うどころかそれ以前に処刑されててもおかしくない程やった。あの時、意を決して過去の罪と戦うと決めたつもりやったのに、今も結局守られている。
これじゃあ覚悟を決めてこっちに来た意味がないやん。……まぁ、わかっとったよ。想いだけでは駄目だってことも、私がまだ世間知らずの甘い小娘だってことも。それなら皆が納得できる力を身につければええんやろ? 誰もが認める場所にたどり着けばええんやろ? ……ならやってやる。私の大事なものを守るために、管理局を内側から変えられる立場にまで上り詰めたる……!

「……はやてさん、一つ良い方法があるんだけど、聞いてみないかしら?」

「良い方法?」

「こんな時に伝えるべき事ではないかもしれないけど……あなたの魔力量は次元世界トップクラスだし、訓練もある程度こなしてきた。それでもやっぱり……目立った実戦経験が無いから、まだ本格的な戦闘が始まっていない今の内に戦いの雰囲気を覚えるべきだと思うわ」

「確かに……これまで魔力の制御訓練を中心にしてきたけど、私は一度も現場に行ったことがありません。この“クルセイダー”もまだ戦いで使った事があらへんから、本番でも訓練同様に使いこなせるかと言われると不安が残っとります。せめて一度くらいは現場の空気に触れた方がええですよね……」

「はい。そこでカリムと相談したのですが……はやてさん、これからちょっとした任務を果たしてみませんか?」

「へ? 任務ですか?」

「とある管理世界で発見されたロストロギアが、ミッドチルダ北東部にある聖王教会所有の次元空港を経由し、現在タンカーによってこちらへと搬送されています。聖王教会としては絶対に確保しておきたいものなんですけど、ファーヴニルとラタトスクの脅威に対抗すべく管理局も聖王教会も戦いの準備を進めている今の状況では、こちらからタ
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