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ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
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たのはつかの間、
「あんた私に嘘をついた揚句に放置したでしょっ!!!」
少女は極限までに息を吸い込むと、鼓膜が破れると思ったぐらいの声量で叫んだ。
咄嗟に耳を押さえたけれど、コンマ一秒遅れて、矢のような少女の怒声が鼓膜に刺さった。
「痛つつー。ごめんごめん、まさかここがばれるとは思っていなかったから」
叫ぶが止んだところで、俺は謝った。
「ばれなかったらどうするつもりだったのよ!!」
「数日後にお詫びの品として最高傑作を送ってそのまま身を隠そうかと…………」
「あ、あんたね――」
俺の返答についに青筋を額に浮かび上がらせた少女が次の怒声を装填したところでそれを遮るように、
「あのー、お客様…………って、あれ」
男の声が扉の方から聞こえた。
その男は時々見かけているからすぐにこの宿のスタッフだとわかった。
他の客からの苦情で駆け付けたのだろう。
男は開けっ放しになっているドアのところで佇んでいて、その視線は中破したドアとその破片が散らばった床を行ったり来たりしていた。
その様子を俺はどうしようかと思いながら、少女は万引きがばれた学生のような、しまった、というような顔で見ていた。
まあ、この後の展開は概ね想像がつくと思う。
まず、俺と少女が平謝り。
少女は悪気はなかったみたいだし、俺が何ごとか叫んだからやったことのようだから、弁償代は肩代わりした。
弁償代といってもドアの買い替え代金だけで、別にこの出費は痛くない。
オラリオの東地区にある
保管庫
(
セーフポイント
)
に預けている収入が食費でしかほぼ消費しないのでほとんど手付かずの状態で残っているのだ。
少女が俺の申し出を何度も固辞して自分で全額払おうとしたけど、ファミリアが困窮しているのだからと、丸め込んで払った。
ちなみにそこの宿からは半年の出入り禁止を言い渡された。
宿からすればドアをぶち破るだけでは飽き足らず、叫び散らされて客との信頼を傷つけられたのだから正当な処置だと思う。
安くて気に入っていたけれど、もう気まずいから来ることはないと思う。
まあ、というわけで、少女を残して一度保管庫に向い、弁償代を下ろして、とんぼ返り。
機嫌の悪い宿主に弁償代を払い、そそくさと後にして俺はメインストリートを歩いていた。
隣では少女が俯いて、俺が頼んで持って行ってもらった箱を抱えながら、歩いている。
騙されたというのに律義にも自分のホームに持ち帰り、持ってきてくれたのだ。
「申し訳ないわね」
ずっと黙ったまま絶賛落ち込みキャンペーン中の少女がしばらくしてぼそぼそと言った。
謝ることに慣れていないようだった。
まあ、そうなんだろうけれど。
「気にしないでい
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