第1章 光をもとめて
第2話 鬼畜戦士と童顔戦士
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みを入れる。
でも、それでも嬉しいものは嬉しいようだ。
そして、シィルは持ち前の優秀さを武器に学園入学審査をあっさりと突破。
楽々潜入成功をしていたのだ。学園と言われるくらいだから、年齢も勿論15〜18でなければならないが、シィルは十分適正年齢であり、持ち前の人柄もある為、あっという間に場に馴染んでいた。これは才能といって良いと判断したいほどだ。
因みに、通常であれば、ここに入学する為に必要な経費は50,000GOLDはかかるらしい。特待生であれば、1000GOLDで済む。
ランス達の手持ちが500弱だったから、半分はユーリが払っていた。全額払え、と勿論ランスに言われていたが、そんなに持ち合わせてない、と言う事で渋々応じていた。
そして、ある程度聞き込みも出来たかな?と思った矢先。
『すーふぃー すーふぃー』
シィルにしか聞こえない特殊な音。因みにわんわんを調教するために使うものと似ている様だ。
「ッ!? す、すみません。ちょっと気分が悪いので保健室にいってきます」
「あ、わかりました。大丈夫? 一緒について行きましょうか?」
「大丈夫です。気分が良くなったら、直ぐに教室へ戻ってきますので、申し訳ありませんが先生にはそう伝えて置いてください」
シィルは即興だが、淀みなくそう説明。それは直接頭に語りかけてくるものだから、回りには聞こえない。シィルはランスと合流する為急ぎ足で抜け出した。
そして、言われたとおりの場所にランスはいた。
裏口にある昇降口の傍の茂みだ。
「お待たせしました! ランス様」
「遅いぞ、馬鹿者。それで、何か解ったか?」
呼び出されてものの数分でシィルは合流した。
この笛にはタイムラグは殆ど無いから、時間も数分なんだけれど……、ランスは苦言を出す。まぁ、それもいつも通りだと、シィルは謝罪を口にする。
そしてその後に情報を伝える。
「ヒカリさんですが、学園長のミンミン先生から特別生徒に任命された優秀な方だったようで、えっと 特別生徒と言うのは学費が免除になったり、卒業後の就職先を優遇してもらえたり……」
「そんなどうでも良い情報はいらん。大事なのは行方、だ。他には何かないのか?」
「……それが、行方に関してはさっぱりで」
「ええぃ! 使えんヤツだ! そんな奴隷にはこうしてやる!!」
「ひんひん……。痛いです ランス様……」
いつも通りにランスはシィルにお仕置きをする。
傍から見たら理不尽極まりないお仕置きだ。「痛い」と口には出しているが、ほぼ文句のひとつも言っていないシィルを見ると物凄く健気な娘だと誰もが思うだろう。
シィルは頭の痛みを我慢しつつ、もう1つ報告をする。
「あぅ……、そうでした
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