暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第123話 妖精の世界
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
けど、銀の男は、すたすた、と歩いているだけだ、それは一瞬だったから、見間違いの可能性も否めない。男は、構えていた剣を肩に担ぎ反対方向へ、こちらの方へ歩いてきている。

「な……何してんの!」

 攻撃するわけでもなく歩いている男にそう叫ぶのはリーファ。だけど……キリトはリーファの側に来て。

「勝負、ありだ」

 キリトが、そう呟いた。

「え?」

 驚いたリーファは再び、2人の方を見ると……。

「ぎゃああああ!!!」

 その断末魔の叫びと共に、サラマンダーの男の身体が切れてその身体を四散させていたのだ。



「ふむ……」

 男は軽く剣を振ると鞘に収めた。さっきの感触から大体の感覚を掴めた様だった。そして、上空に飛んでいる男の方を見た。

「どうする? アンタも戦うかい?」

 キリトも同じように向くと、上空にいる男にそう聞いた。
 リーダー格の男は動揺しながらも冷静だったようだ。冷静に見て……この連中には万が一でも勝て無い事を悟る。

 そもそも、この異常な強さの男達だけじゃなく、その後ろのシルフの女剣士にも勝てる気がしないと思っているのだ。
 
 だから、早々に首を横に振った。

「いや、やめておくよ……。もう少しで魔法スキルが900なんだ。……デスペナが惜しい」

 サラマンダーの男は、そう答え 降参の構えだった。

 脱落・戦死……etc

 事、RPGに限らずゲームでは、ゲームオーバーには相応の代償が付きまとうものだ。あるゲームは所持金の50%カット。はたまた、以前セーブした場所まで強制送還。勿論セーブをしていなければ、それまでのアイテム・経験値は無かったことになる。……等がある。

 このALOでは、スキルPTがペナルティとしている様だ。

「はは、正直な人だな」
「……この場面では、仲間がやられた事で、感情的になりやすい状況だと思うが……、確かに」

 2人は、男を見上げながら二人の男はそう言った。

「まぁ……、そこまで実力の差があれば、そういった感情、気持ちも冷めるってもんだよ」

 その2人の言葉に苦笑いをしながらそう言う。向かって言った所で、力の差は歴然。逆立ちしたって敵わないのは見て判るから。

「そちらのお姉さんは?」

 キリトはリーファの方を向き聞く。
 戦う意思があるかどうか?それを。

「……私も良いわ」

 リーファもそう答える。確かに仲間のレコンは殺られた。でも、3人の内2人が殺られた。それも圧倒的優位の立場だった筈なのに、返り討ちにされた。……完全に相手のほうが遥かに痛手を負っているのだ。

 互いに痛みわけ……と言えないだろう。

 だからこそ、溜飲は下がった。
 でも……言ってお
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ