暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第123話 妖精の世界
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シーンだね……。幾ら飛べるのが売りのゲームだからって、突き落とすなんて……。不満の声ないのかな……?」

 頭をぽりぽり掻きながらそう言う。
 その言葉だけなら、恐らくは初心者だとわかる。

 でも、解らない所はある。

 その容姿が……これまでの種族とは一変しているからだ。このALOでプレイするに当たって、全プレイヤーは初めの設定で種族を選択する。

 その種族の数は9つの種族。

☆風妖精 シルフ
☆火妖精 サラマンダー
☆水妖精 ウンディーネ
☆土妖精 ノーム
☆猫妖精 ケットシー
☆影妖精 スプリガン
☆音楽妖精 プーガ
☆鍛冶妖精 レプラコーン
☆闇妖精  インプ

 この9つの種類のみだ。
 少なくとも現時点でアップデートされているのはこの9種。そしてそれぞれの種族には特徴も勿論有る。たとえば、リーファがなっている風妖精 シルフであれば飛行の速度、そして聴力に富んでいて、その色は緑なのが特徴。そして、今交戦している火妖精 サラマンダーは武器の扱いと攻撃に長けた名の通り赤い色なのが特徴。

 そう、これまでの説明から解るとおり、妖精は≪色≫で種族を把握できるのだ。

 だが、どうだろう……? 目の前に落ちてきた男は全体的に≪銀≫。

 ただの銀ではなく、何と言うべきか……、言うならば白銀だ。

 まるで、今、夜空に浮かんでいる月の様な姿だった。

「な、なんだ? アイツ」
「何かのイベントか?」

 サラマンダー達も戸惑いを隠せられないようだ。

「はは、これは、オープニングなんかじゃないぜ? ……って いだっっ!!!」

 そんな時だ。今度はさっきよりも衝撃音が大きい。どごんっ!! と言う音と共に、また……上から降ってきた。

 最近は、空から落ちてくるのが流行っているのか? と思えてしまう程だった。2回も連続でそんな光景を見るんだから仕方が無い。

 新たに乱入してきた男は頭から地面に突き刺さっていた。その容姿はよく解る。

「………」

 リーファも連続して起こった事にどう言っていいのかわからず、目を白黒させていた。
 でも、あのいきなり現れた内の一人はよく解らない存在だが、後から現れた男はその容姿から ≪影妖精 スプリガン≫だと解る。
 だからこそ。

「何してんの! 早く逃げて!!」

 リーファはそう叫んでいた。
 その装備から察するに完全な初期装備。要するに此処最近ALOに参戦した初心者だと言う事がよく解る。

 それが証拠に、飛ぶときにスティックを握っていた事もそうだ。

 熟練者ならば空を飛ぶのに、そんなものは使用しないから。

「ん〜〜……、女の子1人に重装備の重戦士3人、それにもう1人……は違うっぽいか、……
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