暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第123話 妖精の世界
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リゴン片となって、自分が立っている地面に穴が開き落下する間隔を覚えたのだ。

 突然の事で、どうする事もできず、みるみる内に落下していく。その落下していく感覚は正確に脳に叩き込まれている為、その影響もあって、冷静でいられる筈もない。

「ちょちょちょっ! なななっ! なにっ!? ぼ、僕、何かマズイ事したっ!??」

 流石の隼人もこれは想定外だったようだ。
 ここまで、ゲームで取り乱すのも初めてかもしれない。一応このALOが初VRMMOだから、仕方がないとも言えるだろう。

 だから、ゲーム世界ではこうと決めていた人格、口調がでずに……素の自分が出ていた様だ。 

 爺やが初め試したときは難なくプレイできたと聞いていたから……。誰かに聞く訳ではないが、それでも 落下はとまらない。

「わああああああああ!!」

 当然だが 現実世界で、こんな落下はしたことのない経験だから……叫び声をあげてしまうのも無理はない。

 そして、世界が急に明りを灯しだしたかと思えば……。

 どしゃ!!! と言う音が聞こえた。それは、落下していた感覚から、今度は地面に激突したような感覚に見舞われたから。

 そして、更に。

「「「ななっ!なんだーー!!!」」」
「いったいなにっ!?」

 今度は、何人かの戸惑いの声が聞こえてきた。
 ……こうやって確認をするとは思ってもいなかったが、聴覚、触覚はまるで問題ない様だ。



 それは、遡る事数分前の事。


 
 リーファは、必死に羽根が続く限り飛び、レコンとの協力で隠行魔法を発動させたりしたのだが……サラマンダーの中にはメイジが存在しており、高位の魔法を操れる。だから、結局リーファたちはサラマンダー5人に囲まれてしまっていた。その内2人は、接近戦に持ち込み、何とか撃退する事が出来たが後は無くなってしまった。MP、そしてHPも3割弱しかなく、頼りになるパートナーはと言うと、リーファが1人目を倒したその次の瞬間。

「わーーー!! リーファちゃーん! ごめーーーん!!!」

 と叫びながら、シルフ特有の緑の炎に包まれていったのだ……。そして、残るのは小さな緑の炎。≪リメインライト≫と呼ばれる炎になってしまった。

 この炎が消えるまでに要する時間は一分。
 その間に、蘇生魔法なりアイテムなりを使用すればこの場で復活する事が出来る。でも、こんな状況でそんな流暢な事していられる訳も無い。つまり、リーファは……。

『相変わらず……まーーーったく頼りにならない!』っと思っていたのだ。

 そして、レコンが退場した事で、この場に残ったのはリーファただ1人になってしまった。

「わりいな、これも任務だ。金を出せば見逃すが?」

 サラマンダーの
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