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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
現れた悪意
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けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ」
ぞっ、と。
悪寒、などという言葉では生易しいほどの戦慄が背筋を中心に蠢いた。
これまでの、感情を殺した気味の悪い薄ら嗤いとは一線を画す、明確な《ナニカ》が押し込まれた声が爆発する。
「……っく、けけ。くくッ、れ、レン君。観客って何だい?私が何かをしたところで、笑ってくれる人なんて誰もいないと思うけど」
ひとしきり嗤い転げた後、涙すら浮かべながらフェイバルはぽつりと呟いた。
「ねぇ、レン君。日本での道化師という言葉には二つの読みがある。知ってるかな?」
「……?ピエロ、だけじゃないの?」
クラウンさ、と簡潔に答えは述べられた。
「だが、正確に言えばこの二つは似て非なる違うものなんだよ。一般的に『人を笑わせる』という道化師の本質を体現した行為を職業にする者達全般を
道化師
(
クラウン
)
と呼ばれ、その中でも一部の者だけがピエロと呼ばれるのさ」
「へぇ、それは知らなかった。ちなみにその一部の人達の条件って?」
「……聞いたことくらいあるだろう?『ピエロは顔で笑って、心で泣く』って言葉。
愚者
(
クラウン
)
と違って、涙を流しながらでも道化を演じる者こそが本物なんだよ」
だから、という声が真後ろから聞こえた時には、すでに風を切るような音が響いていた。
一瞬で背後に回られた、どころの話ではない。
少年の上半身と下半身を両断する軌道で薙がれた脚撃は、すでに振るわれている。
「――――――――ッッ!!?」
いちいち振り返るだけの余裕すらない。レンはそのまま真下に膝を落とし、辛うじてその一撃を回避する。
いや、したように見えた。
薙ぎ払われた左足のの踵に僅かに引っかけた長い後ろ髪が引っ張られ、頭皮を丸ごと引き裂くような激痛とともに少年の体が浮く。
気持ちの悪い浮遊感は一瞬。
ベゴォオギッッ!!というとんでもない轟音ともに突き出した岩塊の一つに叩きつけられる。
腹からくぐもった音を口を介して吐き出しながら、レンはマズい、と思った。
気を付けてはいた。眼前の存在が何をもってして《六王》から
要注意
(
イエロー
)
と言わしめたのか、そ
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