痛みはまだ引かない
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貴 「っ…痛っ」
不二 「鳴海…起きたの?」
鳴海はムクッと体を上げた。
貴 「痛いっ…このままで居させて」
ギュウッ
不 「うん、良いよ」
鳴海は不二の背中に手を回し不二は鳴海を抱き締め背中を撫でた。
貴 「っ!……あ、不二、授業行かないと…いっ!」
不 「別に大丈夫だよ、鳴海放って行けないし」
鳴海はそうっと言って頭を不二の肩に乗っけた。
貴 「あの家に帰りたくないっ…」
不 「鳴海…何が有ったの?」
鳴海の声はとても弱々しかった。
貴 「妹とと喧嘩して、その時にお母さんに怒られて、そこまでなら良かったんだけど…
関係無い事もグチグチ言い始めて…もうやだっ…」
不 「(鳴海にはその事が辛かったんだね)鳴海、僕の電話番号教えるから辛かったら電話して?」
不二は鳴海を強く抱き締めた。
貴 「うん…ありがとう……」
鳴海の元気は底を着いていた。
不 「鳴海…元気出して、何か飲む?」
貴 「要らない、もう大丈夫、腹痛治ったから…」
そう言い不二から離れ様とした。
ギュウッ
貴 「ちょっ、不二…?」
離れ様とすると不二は鳴海を抱き締めた。
不 「鳴海、無理しちゃ駄目だよ」
貴 「一緒に居てくれた事には感謝する、けど…でも不二には、関係無い」
鳴海は不二から離れた。
不 「関係有るよ、それとさ…鳴海は一人で抱え込むでしょ?」
貴 「関係無いの!!」
鳴海は怒鳴った。
不 「っ!?」
貴 「ぁ…俺、帰る…」
鳴海は鞄を持ってフレンドリィ教室を出た。
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