8部分:第八章
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を楽しみながらマドリードの朝を迎えたからだ。
「熟れた果実というのはいいものよ」
「青い果実だけじゃないのね」
「青い果実もまた。素敵よ」
「困った方ですね」
速水は沙耶香のその言葉を聞いて述べる。
「相変わらず。どれだけの女性を愛されているのか」
「身体だけでなく心までも味わい尽くす」
沙耶香は妖艶な笑みの中で言う。
「それが私なのだから」
「それはね。間違っているわ」
しかし依子はそれを否定してきた。
「私は。女性からあらゆるものを吸い取る」
そう沙耶香に対して述べる。
「それが私のやり方。このマドリードでも」
「そうなの。けれど私達に会ったのが運の尽きよ」
すっと闇の中を滑るようにして言ってきた。そのまま前に出る。
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