6部分:第六章
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ええ」
速水もその言葉に応える。
「ですから。これは」
「人が限られてくるということかしら」
「スペインでここまでの魔力の持ち主です。御存知ですか?」
「いきなり言われても」
沙耶香とてすぐにそうした人物が頭に思い浮かぶわけではない。スペインは日本から見てあまりにも遠いのだ。だからこれといって知っている人物もいないのである。
「わからないわ」
「そうですよね。私もです」
速水にも心当たりはない。どうにも困った笑いになる。
「しかし」
それでも彼は言う。
「かなりの術者であるのは間違いないわけですから」
「そうね。それにかなりの数ね」
沙耶香はそこにも注視していた。
「攫われた数は」
「一体全体。何人攫っているのか」
「さてね」
沙耶香はそれもまだ調べ切れてはいなかった。
「おおよその数がわからないまでね」
「それだけの女性を攫ってどうするのか」
「そこも問題ね」
問題は実に多かった。二人は一旦コーヒーを飲んでからまた話に入るのであった。
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