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ViVid Record
第二話 Stヒルデ大図書館
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を考えてるかは分かる、というメッセージ。 それが何を意味するか。

 ??オリヴィエ陛下と重ねるな、コロナ・ティミルとして見て判断しろ。

 馬鹿らしくなった。 自分の頬を力一杯叩く。 聖王の鎧に阻まれ、痛みは無かった。

 けど、目は覚めた。

「??創生魔法の取得ランクは最低Bランク。 かなり難しいよ?」

「成績トップの優秀なわたしに、出来ないことはありません!」

「熱い自画自賛を見た」

「優秀でごめんなさいっ」

 ぺろっと下を出してあざとい笑顔を見せるコロナをスルーして、今度は僕が先を歩く。 が、直ぐに追いつかれる。
 遠回しに教えると言ったからか、機嫌良さげに鼻歌を歌っていた。 音痴で何の歌かは分からないが、コロナらしい鼻歌。

「僕ってダメな人間だよねぇ......無意識に人と人を重ねちゃおうする」

「記憶伝承者っていうのは知ってるので大目に見ますよ。 シルトさんが記憶に振り回されなくなるまでは気にしません」

「先輩に対して容赦無い上から目線の後輩に泣きそう」

「わたし的な優しさなんですから、大人しく受け取ってください」

 追いついて来て並んで歩くコロナの姿は、歳上の僕よりずっと大人っぽく見えた。

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