問題児編 第1章 手紙に誘われ
最強の階層支配者
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があってな。私のことは黒ウサギ達をちょくちょく支援している器の大きい美少女と認識しておいてくれ」
「はいはい、本当にお世話になってます」
先程のことで少々苛立っているのか投げやりになって応える黒ウサギ嬢。しかし否定しないところを見るとどうやら本当らしい
因みに外門というのは箱庭の階層を示す外壁にある門のこと。数字が若ければそれだけ中心部に近く、さらに強力なもの達が住んでいるらしい。そしてここ、黒ウサギ嬢のコミュニティがあるのは七桁の外門。逆廻少年達流に例えるならばバームクーヘンの一番外側の皮がここだ(この例えを出した時白夜叉は笑っていたな)
そして白夜叉のいる四桁以上は上層と呼ばれ、先程噴水広場で逆廻少年が見せてくれた水の出る苗木を元々持っていた白蛇の神格も白夜叉が与えた恩恵らしい。(その苗木は蛇神を素手で殴り飛ばして手に入れたらしい)因みに神格とは、その恩恵を受けたものをその存在が属する種の最高ランクにまで引き上げるものらしい。例えば人に与えられれば現人神や神童と化すといった具合だ
「へぇ? じゃあお前はあのヘビより強いのか?」
「ふふん、当然だ。私は東側の"階層支配者だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶものがいない、最強の主催者なのだから」
最強、その言葉に問題児三人は目を輝かせ立ち上がる。その姿からは最初の目的、依頼のことなど二の次になっていることが明らかだ
それに対し白夜叉も乗った。元々遊び相手に飢えていたらしく、黒ウサギ嬢の制止も聞かない
「して、そこの先程からあまり喋っていないおんしらはどうするんじゃ?」
「流石に自分の数倍生きて、尚且つ全力を出しても生きて勝てるかわからないような人に挑戦するなんてことはしないし、する意味がない」
「ほう。つまりおんしは私に勝てると?」
目を細めながら問われるが
「今の貴方に対してなら、可能性はある」
「そこの女子、おんしはどうじゃ?」
「私一人では無理でも、蒼炎さんと一緒なら」
そう言うと
「フ....フフフ....フハハハハハ!!良い、良いぞおんしら。おんしらには小僧達とは別のゲームをやろう」
「おいおいまてよ白夜叉。それは一体どういう了見だ」
逆廻少年が白夜叉につっかかる。それを右手で制し
「まあ待て童ども。確かに先におんしらにも聞くことがあったの。おんしらが挑むのは"挑戦"かーーー」
いつの間にか左手に持っていた青色のカードを掲げ
「それとも"決闘"か?」
瞬間、世界が変わった
白い雪原と凍る湖畔、そして水平に太陽が回る世界へと俺たちが存在している場所が突
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