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魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者
問題児編 第1章 手紙に誘われ
最強の階層支配者
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な。勝てたとしても自己満足しか得られないようなゲームをこちら側から仕掛けたのだから。しかもゲームルールもステージも向こうが用意する。これじゃあ例え勝てないゲームを持ってこられても可笑しくないだろう。まあ彼女達の、あいつに即刻裁きを受けさせたいという気持ちは分からなくもないが

そして何言っても反省の色を示さない三人を見て黒ウサギ嬢は諦め、取り敢えず今出来ることをするためにとある店に向かうことになった

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黒ウサギ嬢の後ろをついていき街を歩くこと数分、脇を綺麗な桜で埋め尽くす道に出くわした

「ほほう。これまた立派な桜並木だ...」

「今は真夏なのに桜が咲くわけないでしょう?」

「いやいや、まだ初夏だからな。気合の入った桜が残っていても可笑しくないだろ」

「? 今は秋だったと思うけど」

三人全員が同時に首を傾げると共に俺はなるほどと納得もしていた。確かにあの方法なら時間を飛び越えるのも不思議ではないな

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されてるのデス。元々の時間軸以外にも歴史、文化などなど様々な相違点がある筈ですヨ?」

「へぇ?パラレルワールドってやつか?」

「正しくは立体交差並行世界論というもので、これの説明をすると軽く1日は過ぎてしまうのでまたの機会に。それよりも、着きましたよ」

黒ウサギ嬢の視線を追うと、そこには互いに向かい合う双女神の像が書かれている看板の店があった。あれが黒ウサギ嬢の言っていた、コミュニティ"サウザンドアイズ"の旗か

しかし時刻は夕暮れ時。恐らく店仕舞いをし始めたのであろう割烹着の女性店員を視界に入れた黒ウサギ嬢は滑り込みでストップを掛けようとするが

「まっ」

「待った無しですお客様。うちは時間外営業はやってません」

無理だった。その後も粘るが相手は岩のごとく動かない。さらには、こちらが(恐らく)ノーネームであることをわかった上での旗と名を求めるという行為。流石にこれは一店員としてはやり過ぎだと感じ、俺も話に入ろうとしたところ

「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィ!!!」

白い何かが黒ウサギ嬢に飛んできた。そして彼女はそのまま悲鳴を上げつつ回転しながら街道の向こうにある浅い水路の中に落ちていく

「なあティアナ。いまの....なに?」

「さ、さぁ...」

逆廻少年と店員さんが何か話していたが、そんなことにきにする余裕はなく、未だフリーズしている思考回路を再起動させるのに手一杯でした

ーーーーーーーーーーーーーー

「あらためて自己満足をしようかの。私は四桁の門である三三四五外門に本拠を構えておる"サウザンドアイズ"幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁
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