問題児編 第1章 手紙に誘われ
最強の階層支配者
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
これだけで汗を流し体が震えてやがる。こいつ、本当に誇れるようなコミュニティのトップか?
「......お、お言葉ですが」
まだ何か言おうとしていたので更に威圧を上げようとした時、久遠嬢が言葉を放つ。そして俺は彼女のことをまだ見誤っていたことを思い知らされる
「黙りなさい」
ガチン!!と歯が砕けるのも厭わない、そんなレベルでいきなり口を閉じた。今のが久遠嬢の力か。他者に対して強力な強制を働きかける力ってところか?
久遠嬢は残っていた紅茶を飲み干してから
「私の話はまだよ。あなたはそこに座って、私の質問に答え続けなさい」
ーーーーーーーーーーーーーー
そこからは久遠嬢の独壇場だった。彼女はガルドの本質に気がついていたのだ。だからこそ自身があまり好きでは無いと、誇れるものではないと言っていた力を使い、その悪行の数々を衆人の目がある中で彼自身に吐かせた
奴は自身のコミュニティを広げるために、他のコミュニティの女子供を誘拐し強制的にギフトゲームを仕掛ける。そして、例え吸収しても子供を人質に取り続け奴の下で働かざるを得ないようにする。そこまででも十分外道だろうに、それに加えて子供達はイライラするから殺したと。これは救いようがないな。殺された人々に対して何か思うことはないが、それをやりながら正論を述べていたという事実に嫌悪感を感じた
久遠嬢の拘束が終わると同時に身体を膨らませ、丸太のようになった右腕を振り上げ拳を彼女に叩きつけようとする。このままでは彼女は新鮮な挽肉と化してしまうだろう。そんなものを周りに見せるわけにはいかないし、先程のやり取りは見ていてすっきりした。だから
「逆上してまだ18にもなってない少女に殴りかかるとは、仮にも自分を紳士と名乗ったもののやることじゃないな」
ドコ!!
「????」
「え??!?」
「....なにがおきた?」
ガルドを万物流転を使い土に投げ飛ばした投げられた本人は何が起きたかわからないと半ば放心しており、他の三人もぽーっとしている。再起動が早かったのは久遠嬢だ。そして彼女は未だ仰向けに寝ているガルドを見下しながら
「ガルドさん、私達と『ギフトゲーム』をしましょう。"フォレス・ガロ"の存続と"ノーネーム"の誇りと魂を賭けてね」
ギフトゲームをしろと脅迫した
ーーーーーーーーーーーーーー
日が傾き、地平線が紅く染まる頃、俺たちは噴水広場で黒ウサギ嬢と逆廻少年と合流。ここまでの経緯を語ると
「聞いているのですか三人とも!!」
「「「ムシャクシャしてやった。今は反省している」」」
「黙らっしゃい!!!」
まあ、そうなるわ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ