暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦九日目(5)×久々の家族行動と決勝戦で使ったバーストモード
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ない。人々が固唾を飲んで見守る中、ミラージ・バット決勝戦が始まった。始まりの合図と共に、六人の少女達が一斉に空を飛んだ事で推測が当たった。跳び上がったのではなく、六人全員が足場へ戻ってこなかった。

「飛行魔法!?他校も!?」

「流石は九校戦。僅か六〜七時間で飛行魔法の起動式をものにして来たようですな」

あずさは裏返った声で叫び、俺は推測から予想通りな感じとなったので口にした。実際俺はそれ程驚いていないし、蒼い翼を仲介とした事で各校へ起動式をリークしたのだろうと思った。不正疑惑の抗議に対する回答、という形となったがデバイスを預けっぱなしにしていたのでその可能性まで考慮に入れていた。

「各校ともトーラス・シルバーが公開した術式をそのまま使っているようですね」

鈴音が空を見上げて眉を顰めていた。

「・・・・無茶だわ。あれはぶっつけ本番で使いこなせる術式じゃないのに。選手の安全より勝ちを優先する何て・・・・」

真由美が苦々しく呟いた。

「大丈夫だと思いますよ。あの術式をそのまま使ったとしても、深雪が優勝な事は変わりません。万が一の場合でも『安全装置』が機能すればいい事ですし、それに飛行魔法には隠しモードがあるので深雪はそれを使うと思います」

俺の声からしても一高の優勝は確実だと言っていたが、最後のキーワードを聞いた事でいつもの女子メンバーも疑問符を浮かべたのだった。隠しモードというのがどういうモノかまでは知らされていないが、それを知っているのは開発者と関係者だけだった。空を舞う六人の少女達は、妖精のダンスをしているかのように観客は夜空を飛び交うその舞に、心を奪われていた様子が見れた。

「お兄様の推測は見事に当たったようなので、これを使わせてもらいます・・・・バーストモード!」

深雪が大きな声を発した事で、観客一同や真由美達に五人の選手達は一斉に深雪の方へと見た。そうしていると深雪の背中から翼が生えたかのように見えた事で、残像を残すかのようにして一気に光球を弾いていた。

これに関しては隠しモードだったので、いくら魔法の知識がある鈴音でもこれに関しては驚いていた。同じように空を飛んでいるが、一人だけはまるで翼を生やした本物の妖精か女神雪音のように華麗に舞っていたのだった。

「え!何あれ、飛行魔法なのに深雪だけは違うようにして舞っているけど!?」

「ただでさえ飛行魔法だけで驚いているのに、深雪だけは翼を生やしたかのように見えて残像を残す程の速度になっているぜ!」

「まるで女神様みたいですね深雪さんは!」

「・・・・ほのかは知っていたの?あれについては」

「ううん私が知っていたのは飛行魔法だけであって、あのようなのがあるという事までは知らなかった。あれは何?」

「どう
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