暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜共鳴の宴舞台〜
SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
ボス戦、始動
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、剣の腹で受け止めた狩人の肩を滑らせ、後ろに受け流す。

そこには、テニスラケットのように棍を振るうフォルテがいた。

「《響き渡る律動(リサウンド・リズム)》!!」

一閃。

ガガガガガガガンッ!!と

フォルテの棍が当たった場所に幾度ものダメージエフェクトが飛び散り、狩人が吹き飛ぶ。

残りHPは、四割と五本。それなりの耐久を持っているようだ。

響き渡る律動(リサウンド・リズム)》は共鳴棍専用スキルのいわば()()()()()である。

動き自体は単発技だが、音が反響して何度も聞こえるように、攻撃を当てた場所に何度も追撃が発生するのだ。

そしてそんな攻撃を腕や足などの箇所に当てた場合、低確率で共鳴棍特有のデバブが発生する。

そう、こんな風に。

「なんだ……あれ?」

狩人のHPバーの下に見たことのない、棒を折ったようなアイコンが表示される。

「特殊状態異常??????骨折(フラクチャー)。その箇所を使う攻撃をすると、ダメージが発生します」
「うっわ受けたくねぇ……」
「今度やってあげましょうか?」
「丁重にお断りするよッ」

体制を立て直した狩人が近い位置にいたルインに飛びかかる。

彼はもう一度受け止め、そこを今度はフォルテ、リーク、フィーネの三人で攻撃を始める。

ルインが攻撃をせずに防御に徹底しているため、フォルテも攻撃に参加している。

事件は、一本目のバーが消え、二本目のバーが一割ほど削れた時だった。

「かはっ……!?」

徹底しているとはいえ、ルインの武器は大剣。剣の中では防御に向いてはいるがボスクラスのモンスターの攻撃をそう何度も捌き切れるはずもない。

つまり簡単に言えば。

「がぁぁああああッ!?」

ルインがぶん殴られたということだ。

「ルイン!?」
「フォルテ!危ない!」
「な!?が、ぁぐぅ!?」

このギルドメンバーには盾持ちのプレイヤーがいない。

そのため、一番武器防御に向いているルインが担当することになっている。

そしてそのルインがやられたということはつまり……

こういうことである。

「ぐっが、はぁッッ!?」

リーク、フィーネと比べてスピードの低いフォルテは攻撃を避けられなかった。

がりがりと、自身のHPバーが五割ほどまで削られ、後ろまで吹っ飛ばされる。

そこで、気付いた。

フォルテは鎧を着ているわけではないが、身につけている装備品はそれなりに使える品だ。

その上で体力が半分持って行かれた。

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