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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
五十三話、新たな家族との出会い
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龍也は書類を読み進める
「製造No. 0……個体名、リュウ……オリジナル、"九重龍也"……って俺かよ!?」
[理由も書いてますね……"樹木"の変換資質を持ち、天撃という希少技能を操り、式神も扱うことが出来、尚且つ身体能力も同年代、下手すると全世代以上であることから……ですか]
龍也は更に読み進める
「"樹木"の変換資質を持つことが出来なかったが、代わりに別の変換資質"鋼鉄"を持っていることが判明……"鋼鉄"?」
[確か、実体型の魔法を得意とするものです、"ブラッティダガー"や"チェーンバインド"、"鋼の軛"が其です]
「あぁ……あの魔法か……どちらかと言うと捕縛系が得意なのか……」
そして読み進める龍也
「えっと……天撃、式神使いの才能は持っているかは不明……見た感じ持っているんだよな……」
[ロードは見ただけでわかりますもんね]
「まぁな……そして、リュウの見た目が女の子に見えるのは……」
[あぁ、そう言えば男の子にしては線が細いですもんね? 髪も長いですし……]
ウィルが言うようにリュウはどちらかと言うと男の娘のような見た目なのだから仕方がない
「……完全にこの施設の責任者の趣味である」
[…………]
龍也の言葉に無言になるウィルだった……
●○●○
その後、リュウはしばらくの間聖王教会の病院で治療を行い、退院と同時に九重家の養子になることが決まった……
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